「版画」といったら、彫刻刀で木の板に絵柄を彫り、絵の具を塗って紙に転写するイメージを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
実は版画というのは、木の板だけではなく、石や金属、絹などさまざまな版材で作ることができるんです。
茅野美術館では、銅板を版材として多くの版画作品を生み出してきた、日本版画界を代表する銅版画家の中林忠良さんの展覧会を7月26日~9月8日まで開催いたします。
腐蝕銅版という銅版画ならではの技法により、硬い銅版に独自の世界感を表現。
本展では、初期の油彩作品「Position」「転位」シリーズから最新作までを展示。
銅版画の道具や版、カラーのモノタイプ作品とエッセイの言葉も紹介し、思想的な中林の芸術に迫ります。
また関連企画として、中林本人による銅版画の体験講座も開催。
お子様も参加できますので、ぜひ奥深い版画の世界を体験してみてください。
中林忠良展「銅版画―腐蝕と光」 概要
吾亦紅、野薊、松虫草、蔦の類や 名を知らぬ草の数々。
花をつけ実を結び、あるいは種を孕んでは散らしていった、
後は土に還るだけの 立ち枯れの草々の挽歌を、
自分の生と重ねて 銅版の上で唄わすために―
会期 |
2019年7月26日(金)~9月8日(日) |
時間 |
10:00~18:00
※7月26日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場 |
会場 |
茅野市美術館 |
料金 |
一般 500円/高校生以下 無料
※20名以上の団体料金 300円
※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。 |
休館日 |
毎週火曜日 |
お問い合せ |
茅野市美術館
〒391-0002 長野県茅野市塚原一丁目1番1号
TEL: 0266-82-8222(受付9:00~20:00 火曜休館) |
詳しくはこちら
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2019/0726.html
関連イベント
作家によるギャラリートーク
日程 |
2019年8月2日(金) |
時間 |
14:00~ |
会場 |
茅野市美術館 |
参加費 |
無料(要展覧会チケット) |
話し手 |
中林忠良(銅版画家) |
美術講座「版画の世界」
日本とヨーロッパの版画の歴史や、自身の作品について振り返ります。
日程 |
2019年8月25日(日) |
時間 |
13:30~ |
会場 |
茅野市民館 アトリエ |
参加費 |
無料 |
講師 |
中林忠良(銅版画家) |
銅版画体験講座「ドライポイントで描く」
ドライポイントは金属版へ直に針で描画したものを刷る技法のひとつです。作品のモデルにしたい「自分が大切にしているもの」を手元に置いて観察し、描きます。
日程 |
2019年8月31日(土) |
時間 |
10:00~15:00 |
会場 |
茅野市民館 イベントスペース |
参加費 |
1人200円 |
定員 |
15名(要事前申込み) |
対象 |
中学生以上 |
講師 |
中林忠良(銅版画家) |
持ち物 |
自分が大切にしているもの(普段使っているものやお気に入りの品など)、エプロン、ビニール手袋、手拭き用タオル |
子どものための体験講座「モノタイプ版画に挑戦!」
「モノタイプ」とは、プラスチックの板などにインクで直接描き、その上に紙を乗せてうつしとる技法です。目にする身近な草花を紙にうつしとってみると普段とは違う姿が見えてくるかもしれません。
日程 |
2019年9月1日(日) |
時間 |
10:00~12:00 |
会場 |
茅野市民館 イベントスペース |
参加費 |
1人200円 |
定員 |
12名(要事前申込み) |
対象 |
小中学生(保護者の参加も可、小学4年生以下は要保護者同伴) |
講師 |
中林忠良(銅版画家) |
持ち物 |
身近な草花、筆、エプロン、ビニール、手袋、割りばし、手拭き用タオル |
特別講座「おでかけ美術館」
中林忠良の作品を学校に展示し、ファシリテーター(進行役)と児童が対話しながら作品を鑑賞。
その鑑賞体験を基に作品をつくります。鑑賞から造形表現につなぐ授業の様子を見学できる講座です。
日程 |
2019年9月4日(水) |
時間 |
9:10~12:45(8:50受付開始) |
会場 |
茅野市立北山小学校 |
参加費 |
無料 |
定員 |
先着10名(要事前申込み) |
講師 |
中林忠良(銅版画家)、三澤一実(武蔵野美術大学教授) |