HOME CRAFT COLUMN 12縫目 「下諏訪にフォルケホイスコーレを作りたい!」

今までで一番高い買い物をしました。

工場を買いました。

信州移住フェアで、現在の下諏訪町地域おこし協力隊のひっきーこと綿引遥ちゃんに会った事がきっかけで、下諏訪へ移住を決意したのが前回までのお話し。

移住フェア

ひっきーの落ち着いた雰囲気と、相手に寄り添った話し方がとても心地良く、安心していろんなことを相談できました。

下諏訪町地域おこし協力隊 ひっきー

移住を決めてから、実際に移住するまでの1年間は月1で下諏訪へ。

まずは教室をやるための物件探し。

地元の不動産や、町の空き家バンク、人伝い・・・いろいろと探していた時、

「ちょうど良さそうな物件が、空き家バンクに出る予定です。」

との情報をもらい、さっそく見に行くことに。

状態の良さ、小部屋がいくつかあるなど、理想に近い物件でした。

精密機器の工場だった物件で、賃貸ではなく売り物件とのこと。

そして値段を聞いてびっくり!!!!

大家さんから「活用してくれるのであれば、その値段で良いですよ。」

と、ご厚意を頂き、身内の援助などもあり、購入することに!

大家さんや身内含め、みなさま本当にありがたいー!

そして次は仕事探し!

教室をOPENするまでの準備期間を長めに考えていたので、まずは働こうと仕事探しをしていたら、

「来年度、下諏訪の協力隊を募集するのですが応募しませんか?」

と、ひっきーから声をかけてもらいました。

本当にお世話になりっぱなしだったな・・・!

移住交流スペース mee mee Center Sumeba

役場の人とも話し合い、やりたいことと繋がるのかどうか?など考えた結果・・・

どうなるかわからないけど、目標を見失わなければ大丈夫だろう!と、協力隊に応募してみることにしました!

面接も無事合格し、2018年6月から下諏訪町地域おこし協力隊として活動を始め、現在に至ります。

お店のOPENは来年6月を予定しています。

私の教室だけでなく、他の作家さんにも授業を行ってもらう予定で、カフェも入ります。

カフェは、ハチモット2縫目にも登場した、同じくスカルス手工芸学校に通っていた友人が運営してくれます。

はるばる北海道から、下諏訪へ移住してきてくれました!

いつも、どんなお店にしたいか2人で話していると、

「やっぱり、スカルス手工芸学校(フォルケホイスコーレ)みたいな場所だよね!」

と、そこに行き着きます。

具体的にどんなお店にしたいのか、説明するのが難しいのですが・・・

“ヒュッゲ”な環境の中で、ものづくりを通して何かを学んで、チャレンジする。

何かやりたいことを発見、気付ける、きっかけが生まれる場所。

詳しくは、この連載を読んでいただくのが一番いいかと!

実際に体験した私だからこそ、伝えられることがあると思っています。

そして、それは下諏訪でやることにも意味があります。

留学時代に過ごしたデンマークの町に似ているヒュッゲな雰囲気、人、時間の流れ。

新しいことや人に対して、「とりあえずやってみなよ。」と、いつも受け入れてくれる地元の人たち。

そして、移住分野の協力隊2人が今後、下諏訪で進めていこうとしている「小商い」にも繋がる部分があり、繋げられたら嬉しい!

https://colorfuru.jp/migration/1641

いつも連載を読んでくださっていた、みなさまへ。

いつも読んでくださり、本当にありがとうございました。

この連載を通して、デンマークでの心地良い体験を、少しでもおすそわけできたら嬉しいです。

そして来年、そんな空間を実際につくります。「ヒュッゲな手芸暮らし」はこまだまだこれからも続きます・・・!

【今月のヒュッゲな手芸くらし

穴のあいたワンピースをダーニングステッチでお直し。

山と雲をイメージして、八ヶ岳っぽくしてみました。

唐戸友里
服飾系の高校・専門学校で学び、その後、デンマークの手工芸学校へ留学。
帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
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