HOME FOODS COLUMN 連載1「苦味も旨味」

はじめまして“くらしまわり”山越典子です。
今月から一年間、八ヶ岳の麓から季節の献立てと台所のお話をお届けします。
どうぞ宜しくお願いします。

春、芽吹きの時。
信州では長く厳しい冬を終えてようやく身体ほぐれる季節となりました。道端に「ふきのとう」を見つけると春のはじまり、嬉しいお知らせです。この季節に採れる、苦味のある山菜や野菜には、冬の間に身体が溜め込んでしまった脂肪や毒素を体外に排出させる力があると言われます。美味しいだけでなく、旬のモノをいただくのは大切なことなんですね。

4月は新玉ねぎとクレソンをたっぷり使った一品をご紹介いたします。

レシピ「苦味も旨味 新玉ねぎとクレソンのサラダ」

材料(2~3人分)

  • 新玉ねぎ 1/2(薄くスライスしてたっぷりの水にさらす)
  • クレソン 1パック(食べやすい大きさにちぎる)
  • お豆腐 1/2丁(クッキングペーパーで包み、よく水気を切る)
  • 芽ひじき 10g(作りやすい分量で)
  • ごま 大2
  • 揚げ油 適当
A
  • しょうゆ 大1と1/2
B
  • しょうゆ 大1弱
  • 米酢 大1弱

※調味料は昔ながらの製法でつくられた、添加物の入っていないものを使用しています。

つくり方

  1. ひじきを洗い、小鍋に入れて、ひたひたに水を加え戻す。鍋を弱火にかけて沸々したら、Aを加え水気がなくなるまで煮る。
  2. ごまを煎り、すり鉢で半ずりにする。Bを加え馴染ませる。
  3. お豆腐をサイコロ型に切り、高温の油できつね色になるまで揚げ、塩(分量外)をふっておく。
  4. ②に①の半量を加え馴染ませる。③を加え混ぜ、最後によく水気を切った新玉ねぎとクレソンを加え、さっと混ぜ合わせる。

※1 はじめにごまと調味料を合わせておく
※2 残ったひじきはご飯に混ぜたり、和え物に加えたりして使ってください

苦味のあるお野菜を上手に取り入れ、すっきりした身体で春を楽しみましょう。

お台所のこぼれ話 その1

皆さんは、調理や盛りつけの際に、長い菜箸を使っていますか?

私は菜箸を使わない代わりに、食事用のシンプルなお箸を愛用しています。その方が余分な力が入らずに、自分の手の延長という感じで扱いやすいんです。たくさん用意しておいて、どんどん使っていきます。やけどには十分注意して、一度試してみてください。盛りつけの時は特におすすめです。

毎日のことなので、少しでも心地よく。

くらしまわりのお話しでした。

暮らし探究家
くらしまわり 山越典子
安曇野にあるホリスティックリトリートセンター穂高養生園にて調理を担当。2012年茅野市に移住。玄米菜食のお店「おいしい家」を一人で切り盛りする。出産のため一時休業。
2017年春より、大工の夫と共に「くらしまわり」をスタートさせる。おいしく食べること、丁寧に暮らすことの面白さを提案している。不定期でお料理教室を開催予定。
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