HOME FOODS COLUMN 連載3「梅の力」

こんにちは“くらしまわり”山越典子です。

今月も八ヶ岳の麓から、季節の献立と台所のお話しをお届けします。

梅雨の時期、空と同じくなんとなくすっきりしない事、ありませんか?

天候の変化が激しく、気圧・気温が不安定なこのごろ、身体への影響は思っている以上に大きいようです。食欲が出ない、疲れがたまっている、なんだかだるい、そんな時におすすめなのが梅干しです。

考えただけで口がすぼみますが、その酸味には疲労回復効果があると言われ、昔から医者いらずとして日本の食卓には欠かせないものとなっていました。

6月はそんな梅干しを使った一品をご紹介いたします。

レシピ「長芋の梅煮」

材料(3~4人分)

  • 長芋 350g
  • 梅干し 大2個(添加物の入っていない、昔ながらのしょっぱいもの)
  • こんぶ 適量
  • 塩 ひとつまみ

つくり方

  1. 土鍋に水を2cmくらいにはり、こんぶを戻しておく
  2. 長芋を洗って乾かし、ひげを直火で焼く
  3. ②をもう一度洗い、一口大より大きめに切る
  4. 土鍋のこんぶを取り出し、刻み鍋に戻す
  5. ④の鍋に長芋と塩ひとつまみを加えて弱火にかける
  6. 梅干しから種を取り出し、包丁でたたく
  7. 長芋に半分くらい火が通ったら、⑥を加える(種もいっしょに)
  8. 全体を混ぜ合わせて、長芋に火が通ってからもしばらく煮る
  9. 火を止めゆっくり冷ます

※梅干しの塩分により、使用する個数を調整してください。今日は塩分20%を使用。
※作りたてより、よく冷めてからの方が美味しいです。お好みで温めて。
※食欲のない時は汁ごとごはんにのせて、長芋をくずして頂きます。

梅の力を使って、我が家では梅肉エキス(青梅を煮詰めたエキス)や、梅醤番茶(梅干し・醤油・しょうが・番茶を合わせた飲みもの)を日々の健康に役立てています。

なんとなく身体がだるかったり、お腹の調子が悪い時、手足に冷えを感じる時など…体調を整えたい時におすすめです。子どもも一緒に飲めるのが嬉しいですね。

お台所のこぼれ話 その3

皆さんのお家では、箸置きを使っていますか?

私の家では色々な種類を用意して、その日の気分やお料理に合わせて選ぶようにしています。

買ったものだけでなく、散歩の途中で拾った石や小枝などもささやかな思い出とともに食卓に並べることもあります。ほんの小さな存在ですが、あるのとないのとでは大違い。

食卓を調える楽しさも味わえますし、箸を持つ手つきも丁寧になり良いことづくめ。

箸置きのすすめ、くらしまわりのお話しでした。

暮らし探究家
くらしまわり 山越典子
安曇野にあるホリスティックリトリートセンター穂高養生園にて調理を担当。2012年茅野市に移住。玄米菜食のお店「おいしい家」を一人で切り盛りする。出産のため一時休業。
2017年春より、大工の夫と共に「くらしまわり」をスタートさせる。おいしく食べること、丁寧に暮らすことの面白さを提案している。不定期でお料理教室を開催予定。
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