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春を待つ 諏訪のわたりも あるものを
いつを限りに すべきつららぞ

西行『山家集』

こんにちは、はやしです。

寒さ厳しい今年の冬、5季ぶりに御神渡りが出現しましたね。
待ちくたびれてしまった女神さまのお気持ち、察するに余りあります。そんなわけで、早速行ってまいりました、御神渡りを観ながらの諏訪湖一周サイクリング、名付けて「諏訪湖 御神渡りライド」

天気は晴れ、然れども極寒で候。
ヘルメットにサイクルキャップにサングラス、グローブにベースレイヤー、ミッドレイヤー、ソックスなど一通り防寒対策をしたのですが、露出していた顔はほのかに赤く染まり、いとも簡単に凍りました。

さて、今回は「旧釜口水門」のパーキングからスタートです。ふ～ん、諏訪湖と天竜川を往来する舟の通路として利用されていたんですね。

水門からの八ヶ岳

諏訪湖一周は距離にして約16km。自転車ならゆっくり走っても約1時間です。しかも平坦路なので小さなお子さま連れでもラクラク。ちょっと凸凹しているところもありますが概ね走りやすいサイクリングロードです。また、より走りやすくするために整備を行う計画もあるようなので、今後ますますサイクリストが増えるのではないでしょうか？

ウォーキングで諏訪湖一周するとおにぎり4個分のカロリー消費だそうです。

さて、いよいよ「御神渡りライド」スタートです。

今回は時計回り、まずは“一之御神渡り”の「上座（あがりまし）」を目指します。途中には水鳥たちが集うこんな場所があります。

さらに少し進むと、「諏訪湖ハイツ」の足湯があります。

本当は霜焼けの足指を癒したかったのですが、まだスタートしたばかりだったので、今回は足湯には浸からず諏訪湖ハイツを後にしました。

で、あっという間に「上座」到着です。

凄い、ただただ凄い、自然の力、神の神秘。
ちなみに今年は「一之御神渡り」、「二之御神渡り」、「佐久之御神渡り」の三つが御神渡りに認定されたようです。

初めて見る御神渡りに圧倒されながら再スタート。

途中なぜかデゴイチが展示されてました。それも2箇所。何か由来があるんでしょうか？

さて、そうこうするうちに「下座（くだりまし）」到着です。

そうです、諏訪大社上社の男神さま、「建御名方命（たけみなかたのみこと）」がここから氷上へ降り、「上座」を経て、下社の女神さま、「八坂刀売命（やさかとめのみこと）」の元へと向かうのであります。

しばらくこの景色を眺めながら頭の中であれこれ妄想を繰り広げ、さて出発です。御神渡りライド、ラスト数キロとなりました、あっという間にゴールです。のんびり走って時折止まって写真撮ってちょっとボーッとしても約1時間ちょっとで一周できちゃいます。自転車だとおそらくおにぎり2個くらいですかね、消費カロリー。

八ヶ岳にきてからというもの、坂道の多さに日和って自転車に乗る機会が激減しましたが、湖周は平坦なのでホント走りやすいです。脚に覚えのあるサイクリストには逆に物足りないくらいですね。

暖かくなったら八ヶ岳—諏訪湖ライド、いいかもしれません。

今回使用した自転車

凍結の恐れや路面の凸凹などを勘案し、今回はシクロクロス車を使うことにしました。

Salsa cycles “Las Cruces”

10年くらい前のやつを中古で手に入れました。トップチューブの一部がガツンと凹んでいるという、ちょっといわくつきのオレンジ色の憎いやつ（笑）見た目はロードバイクと変わらないんですが、ダートなど悪路も走りやすいようなギア比とブロックタイヤを備えています。

ちなみにシクロクロスというのはオフロードと時々舗装路の一周2～3kmのコースで行われる自転車競技のことです。元々はロードレース選手の冬季トレーニングの一環として始まり、現在ではヨーロッパを中心に世界中で行われるようになっています。日本では長野県の野辺山で開催されている”Rapha Super Cross Nobeyama” が有名です。観戦するだけでも面白いのでチャンスがあればぜひ遊びに行ってみてください。全身泥まみれで無邪気に笑い合う人たちを観察することができます。

お隣の山梨県北杜市で開催されている“白州の森バイクロア”もシクロクロスがメインですが、誰もが楽しめる自転車運動会として唯一無二のイベントなのでこちらもオススメです！今年は5月26,27日開催予定です。

八ヶ岳—諏訪湖ライド、春になったらチャレンジしてみませんか？

求む、チャレンジャー！