帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
ハッ!
ものすごく目力のある大きな目で、無言でじーっと見つめられる・・・
(どきどき・・・どきどき・・・私何かしたのかな?)
数秒間、目が合ったあと、にこっと笑ってくれた。
アイスランド出身の刺繍の先生、ビョーク。
目元が印象的な、学校一!おしゃれな先生。
初めて会ったときは、そのあまりの存在感に圧倒されてしまったけど、本当はやさしくてとってもかわいらしい先生。
そのギャップに、やられます。
初めての授業は“ヒーダボー刺繍”
デンマークのヒーダボー地方発祥で、布も糸も白一色。
布の織糸を一部抜いて、刺繍していく、なんとも地道な作業!
最初は真面目にやってたけれど、だんだんと集中力が切れてしまい・・・
「他の刺繍やりたいな~」と思い、思い切って先生に
「ヒーダボーじゃなくて、こっちをやりたいんだけどやってみてもいい?」と聞いてみると、快くOKしてくれました。
今まで日本で通ってきた学校で、「今日はこれをやります。」って言われたことに対して、
「いや、そっちじゃなくてこっちをやりたいです。今日はみんなとは別のことをします。」って言ったことありますか?
言われたことをやるのが当たり前で、みんなもやってるから自分もやらなきゃって。
もちろんそれもとても大事なことです。
ただ、この学校は自分の意思をきちんと伝えられて、尊重してもらえる。
先生もいつも受け止めてくれました。
学校側が何を教えたいかというより、生徒が何をやりたいのか、どうしたいのかをまず考えてくれます。
ちなみに私が「やりたい」って言った刺繍は、ビョークも知らない刺繍でした。
それでも「一緒に調べてみよう!」と、パソコンも得意じゃないのに私のために一生懸命調べてくれて。
その姿をみて、じーんと心にしみました。先生のそのやさしさが。
この学校にいると、そんな温かい体験をたくさんします。
自然に相手に優しくして、当の本人は「やってあげてる」っていう気持ちは全然ない。
人にやさしくすることが、本当に自然で当たり前のことなのだろうなー。
いろんなデンマーク人と接してきて、つくづくそう感じました。
相手だけでなく、自分自身の意思もきちんと尊重します。
そこが本当に素晴らしいなと思う。
とくにティータイムに関しては!!
前回の洋裁の先生の話しと似るのですが、今回の刺繍の先生も、
もうすぐおやつの時間っていう時に
先生「今日はレモンケーキがあるから、おやつの時間になったら、私すぐ行くからね。」
きた!ティータイム優先教育―!
先生「ここから行くと近道になるの。刺繍教室だけにしか近道がないのよ。良いでしょ~!」
と嬉しそうに話し、ちょっとフライング気味でティータイムへ!
まだ作業中の生徒たちを残して・・・。
かわいすぎます。ほっこり感満載です。
ここにいると、いろんなことに大らかになれます。
自然体で、無理なく過ごせます。
日本にいた時は、こんなにゆったりと朗らかな気持ちで毎日を過ごせたことってあまりなかったなー。
本当に来て良かったー!
次回は、良いことばかりじゃなかった!言葉の壁にぶつかり、初めてヘコんだ体験をお伝えします。
お楽しみに!
日本へワークショップをしにきたときのビョーク先生。
ヒーダボーを教えに来日してくれました。
今年は来なかったけれど、来年は来てくれるといいな♪