HOME CRAFT COLUMN Vol.7「寄り添うということ」

こんにちは!八ヶ岳のパステル画教室『ハートのつばさ』の竹内香織です。

ここ最近、『寄り添う』という言葉が、心に響いていますので、過去の体験も踏まえてお伝えします。

私は、30代始めの頃、自分たちで作ったスカイダイビングの若手チームで、世界選手権出場と上位入賞を目指し、日本での練習だけでなく、アメリカ合宿にも行き、練習に励んでいました。

日本に帰ると、スカイダイビングの費用を貯めるためにも、癌の専門病院で看護師の仕事、検診ナースの仕事、スカイダイビングのインストラクターを掛け持ちして、働いていました。

病院では、看護師が少なく、仕事が多忙で、だんだんストレスがかかり、身体中が痛くなり、ついにめまいまで起こり、動けなくなってしまったことが何度かありました。

同じ医療者として悲しくなることも…

ある病気の確定診断のために、私自身が患者となり、個人病院、大学病院など、病院めぐりと検査が始まりました。

受診の時には、電子カルテばかり見て、私の方を一度も見ない先生もいました。

体の状態を診る必要はないのか、目を見て話を聴くことはないのか・・・、同じ医療者として、とても悲しくなりました。

待ち時間は長いけど、診察は1~2分でしょうか、日本の病院の忙しさは、もちろん知っていましたが・・・。

共感や、寄り添うことが全くなく、辛さを全然わかってもらえず、先生の心無い言葉に、とても傷ついたこともありました。

ずっと目標にしていた、若手メンバーでの世界選手権出場も、もうできないのではないか、スカイダイビングさえもできなくなるかも・・・、夢を断たれたような絶望感の中で、プライベートでもうまく行かなくて、本当にどん底の状態でした。

転機

そんな時、スカイダイビング場で、仲間の1人に、私の話を聴いてもらう機会がありました。

すると、私の目から、なぜかポロポロと涙が出てきたのです。その時、私は初めて、体だけでなく心も壊れかかっていた、ということを自覚しました。

その後、家の近くの小さな個人病院を受診すると、若い先生だったにも関わらず、初めて親身になって、私の話を聴いてくれました。心に寄り添い、共感してくださったのです。

やっとわかってくれる先生がいた・・・、それだけでとても安心し、心が癒されました。

病院の仕事は、当時の看護師長さんが、少しでも体に負担がかからない仕事内容にしてくれ、配慮してくださっていたので、体調を壊した後も続けていました。

キッカケ

そんなある日、私の人生の転機になる、ある言葉を、その看護師長さんが言ってくださったのです。

「かおりん、カウンセラーになったら?」

後で理由をお聞きすると、「あなたには向いていると思って」ということでした。

まさか自分がカウンセラーになるとは、思ってもいませんでしたが、大学に行かなくても、民間の学校で学べば、心理カウンセラーになれることもわかり、ムクムクと興味が湧いてきました。

元々、友達の話を聴くことがよくあり、悩んでいる友達の力になれたらと思っていたのです。

その後、矢野惣一先生の問題解決セラピスト養成講座を受講し、そこで、レイキと出会い、体調もだんだん回復していきました。

レイキは邪気を受けにくいと言われていますが、確かに、同じ病院で働いても、疲れにくくなっていました。

自分が、この病気で、死ぬかもしれないと思った経験は、私の看護師としてのあり方にも、大きな影響を与えてくれ、癌の患者さんの気持ちや不安が、少しだけど分かったような気がしました。

その後、いろいろな心理学や心理療法を勉強する中で、『聴く』ということを学び、ある医師の話を知りました。

その先生は、忙しくて、例え、1人の患者さんのところにいる時間が1分しかなくても、わざわざ椅子に座って、目線を同じ高さにして、患者さんの目を見て、患者さんの心に寄り添って、この時間はその患者さんのための時間として、話を聴いている、そして、それが『聴く』ということだと・・・。

当時、私が病院で、検温のために患者さんのところを回っていると、忙しさもあって、ずっとではないですが、手元にある検温板に記録を付けながら、患者さんの話を聞くこともありました。

これでは、私が受診した時に失望した先生と同じだと気づき、それからは、忙しくても、患者さんの方へ近づき、心に寄り添って、話を聴くように心がけました。

そして、「今日は、この患者さん」とお1人決めて、5分や10分、短い時間ですが、話を聴くようにしていきました。

女性の患者さんのお腹に手を当てて、レイキをしながら、話をお聴きしていると、癌でガチガチだったお腹が、ぐるぐると音を立てて動き始め、患者さんも、「手を当ててくれているのね、とても気持ちいいわ」と言われ、夢や希望の話まで話してくださいました。

社会的地位のある、男性の患者さんのお話をお聴きしていると、涙を流して、弱音を吐かれたこともありました。

男性は特に、普段、自分の気持ちや本心を話せないことが多く、話を聴いてもらえて、やっと弱音を吐けたようでした。

他の患者さんからも、とても信頼してもらえて、当時、私は、佐藤だったので、佐藤さん、佐藤さんと、慕っていただけました。

自分が経験した辛さや悲しさがあったからこそ、患者さんの気持ちに寄り添うこと、それが少しずつできていったからなのかもしれません。

心に向き合い寄り添う

今は、看護の現場にはいませんが、私が行っていることは同じことです。

カウンセリングのクライアントさんの心に寄り添うのはもちろんですが、パステルやレイキの受講生さんにも同じで、そして、その方の本来持っている力を信頼し、認め合い、分かち合っていくこと。一緒にいることを楽しむこと。

人は、寄り添ってくれると、安心します。

そして、自分のことを信じられるようになったり、人を信頼できるようになったりして、持っている本来の力を発揮できるようになります。

『寄り添う』ということの大切さを、あらためて実感しているこの頃です。

さらに、人の心に寄り添うだけでなく、自分の心に寄り添うことも、とても大切です。

長くなりましたので、それはまた別の機会にお伝えしますね!

あなたの心に、愛と安らぎが溢れますように☆

ハートのつばさ 竹内香織

お知らせ

八ヶ岳で、パステル和アートレッスン

今ここ、自分の好きを確認するためのお絵描き♪
絵を描くことが苦手という方でも、素敵な絵ができあがります。

日程 2019年10月25日(金)11時~13時(原村、ハートのつばさにて)
2019年10月28日(月)10時~12時(原村、カフェ百合花さんにて)
受講料 3,000円

パステル和アートレッスンの詳細はこちら

八ヶ岳で、秋山峰男さんの点描画ワークショップ

日本や世界を飛び回り、ご活躍中の秋山峰男さんを、原村にお呼びして、点描画ワークショップなどを開催していただきます。秋山さんの『りんごのワーク』と、『個人セッション~魂の肖像画~は、満席になりました!
自分の制限や枠を外したい方、愛の交流をしたい方、お待ちしています♪

日程 2019年11月03日(日)・04日(月)
時間 10:00~16:00

詳細はこちらから!

パステル和アート&曼荼羅グループ展

ハートのつばさの講座受講生、卒業生と共に、グループ展を開催します。それぞれの個性溢れる作品をお楽しみください。

会場では、パステル和アート&点描曼荼羅の体験レッスンも、イベント価格で受けられます♪【ご予約優先

日程 2019年11月23日(土)~29日(金)
時間 10:00~19:00
場所 モンベル諏訪店 2階サロン
料金 入場無料

ハートのつばさの10月、11月のスケジュールはこちらから!

お申込み先

TEL: 080-3526-3339
Mail: kaorinhappy4@yahoo.co.jp
詳細は、ハートのつばさのホームページやブログにて!
http://www.kaorin-heart.com/
https://ameblo.jp/kaorin-heart/

ハートのつばさ
竹内香織
大分県出身。2007年、東京で、レイキ&メンタルサポート『ハートのつばさ』を開業。2009年には、パステル和アートレッスンもスタートする。2014年、東京から原村へ移住。現在は、原村を中心に、パステル和アート、カウンセリングなどを通して、女性が自分らしく輝きながら、幸せに生きるためのサポートをしている。
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