HOME CULTURE & LIFE COLUMN No2. 尾島美咲さん その①
地域力の維持・強化のために設けられた地域おこし協力隊制度。八ヶ岳の各地域にもフレッシュでエネルギッシュな協力隊員たちが活躍しています。この連載では頑張っている協力隊員にスポットを当て、それぞれ書きたいことを記事にしてもらいました!

ハチモットをご覧のみなさん、はじめまして。

原村地域おこし協力隊の尾島美咲です。
2016年の11月に神奈川県横浜市から原村に移住しました。横浜生まれ横浜育ちで、移住前は電気通信事業者で9年間OLをしていました。

”食”にまつわることがワクワクの源!

昔から、食に繋がることにとても興味がありました。
食べることはもちろん、料理に食器に畑。食に繋がることが大好きで、これが私のワクワクの源です。

小さな頃から素直に沢山話ができるタイプではなかったので、想いを伝える表現の一つとしても料理は私にとって欠かせないものです。体調が優れない家族に、どうしたら美味しく食べてもらえるかな?と考えながら買い物をして料理をする。想いを伝えるには心を傾けて手を動かすことだと学んだのも料理を通してでした。

原村に移住して自然のパワーが見えてきた!

そんな私にとって大切で欠かすことのできない料理や食に繋がること。

横浜にいる頃はスーパーで食材を買うことがほとんどで、食材の命を感じることがなかなかない生活でした。原村に移住して、季節のめぐりを肌で感じ、自然の恵みの有難さ(同時に厳しさも)を身をもって感じることができました。今年は梅を沢山いただいたので初めて梅干を漬けたのですが、この梅干一粒にも自然のパワーがギュッと詰まっているのです。

長かった冬を越えて春を迎え、ついに花を咲かせて、一年間の想いが実を結んで果実が実った梅。その実を塩漬けにして、太陽の力をいただいて梅干になるのです。

こんな、感謝せずにはいられない命の営みが、スーパーに並んでいる食材の裏側にあったことを知ることができました。本で読んだり人に聞くのではなく、その場に身を置き自分の体を動かすことで、自然の尊さを知り感謝が芽生えるのだということを体験しました。

移住してよかったな~

農村でもあるここ原村で、食べるものを自分の手で生み出すことのできる人たちを身近で見て、そしてその食べ物で自分や家族の命を支えていることのかっこよさに胸を打たれました。これも移住してよかったなと感じた体験の一つです。

そんな、当たり前のような、でも都会で生活していると見えてこない大切なことが、じんわりと染み込んできています。農業の機械化や作業の単純化が騒がれる世の中ですが、自然に対する感謝や喜びは、機械任せでは得られないと思うのです。

この大切な尊い営みが忘れられてしまわないように、しっかりとこの身に染み込ませて次の世代に伝えたいものだなぁと思っています。

そして食べることも機械や人任せにしないで自分ごととして大切にしていこうと思っています。

そんなことを考えながら、八ヶ岳の麓で暮らしています。大きな事をするのは苦手ですが、目の前の小さな事柄を大切に暮らしていきたいと思っています。こんな感じでとてもマイペースなのですが、どうぞよろしくお願いします♪

Profile

尾島美咲
神奈川県横浜市生まれ。 2016年11月に地域おこし協力隊として原村へ移住。 自家製酵母のパン作りが趣味。(もうすぐ2歳になる桃酵母ともうすぐ1歳になるトウモロコシ酵母と暮らしています) 食にまつわることが大好きな食いしん坊。人一倍食べたい気持ちがあるのにお腹が弱くて沢山食べられないのが悩み。

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地域力の維持・強化のために設けられた地域おこし協力隊制度。八ヶ岳の各地域にやってきた協力隊員が、実際に訪れて感じたこと、体験、スポット情報など書きたいことをハチモットに投稿してもらいます!
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