HOME CULTURE & LIFE OTHER 【八ヶ岳の伝説】大昔、八ヶ岳は富士山より高かった!

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ご無沙汰しています。ヤツガタケシゴトニンです。冬は農作業がないので、おとなしく家で過ごしています。今日の八ヶ岳の最高気温は1℃、最低気温が-9℃です。太陽の光が強くなってきた気もしますが、まだまだ真冬です。

今日は“八ヶ岳の伝説”を紹介します。ご存知の方も多いかと思いますが、八ヶ岳は富士山よりも高かったという言い伝えがあるんです。

“昔、八ヶ岳は富士山より高かった・ ・ ・富士山の女神(浅間神社)と八ヶ岳の男神(権現神社)が高さを競って争った。喧嘩の仲裁に入った阿弥陀如来は、高さを確認するために両山の頂上に樋をかけ中央から水を流したoその結果、水は富士山の方-流れ八ヶ岳の方が高いことが判明した。負けた富士山は悔しさの余り、八ヶ岳の頭を太い棒で叩いた。すると頭が割れて八つの峰(硫黄岳、横岳、阿弥陀岳、赤岳、権現岳、旭岳、西岳、編笠山)に分かれ、以前より低くなってしまった(中山 弘, 1935)”という、山の背くらべ伝説がある。

伝説「富士山と八ヶ岳の背くらべ」の地質学的考察 内藤久敬

かわいい絵と一緒に八ヶ岳の伝説を紹介してくれいるサイトもあります。

富士山につたわる伝説
http://www.ichikawa-sho.ed.jp/fujisan/densetu.htm

富士山に伝わる伝説

富士山に伝わる伝説

この話は、単なる伝説ではなくて地質学的な観点から考察している論文もあります。

伝説「富士山と八ヶ岳の背くらべ」の地質学的考察 内藤久敬

この論文では八ヶ岳と富士山の火山活動に着目して、それぞれの標高の変化を調べています。火山活動の特徴として富士山は同じ火口で噴火を繰り返したため溶岩が堆積して標高が高くなり、逆に八ヶ岳は噴火の度に火口が移動したので頭を割られたようなカタチになったそうです。
八ヶ岳の標高は約25万年前で約3400m、約10万年前には今と同じ2805m(阿弥陀岳)、2899m(赤岳)になりました。その時は、まだ富士山が2700m程度しかなかったので八ヶ岳の方が富士山よりも高かったのです。ですが、約1万年前から富士山の火山活動が始まり、噴火の度に標高を上げて今の3776mになったそうです。

現在の八ヶ岳の姿も美しいのですが、約10万年前の大昔の山のカタチを想像するだけでもワクワクしますね!もしかしたら、今は遺跡群として有名な井戸尻や尖石で生活していた縄文人が眺めていた光景かもしれません。

みなさんも八ヶ岳に来た時は、富士山よりも高かった時の八ヶ岳の姿を想像してみてくださいね!

ライター・校正
まちだ ゆうき
1981年群馬県高崎市生まれ。タワーレコード渋谷店勤務を経て、2010年より長野県富士見町に移住。農業経営と並行して、2014年よりライター・校正として活動を再開。2016年より再び東京に転居して校正・編集に専念する。ヤツガタケノートなど八ヶ岳に関わる記事や農業関連のWEBサイト、また商品販促用のキャッチコピーなど文字に関わることを幅広く手がける。
個人活動としては農業専門サイト「つちとて」(http://tsuchitote.jp/)を運営(休止中)。合気道初段(絶賛修行中)でもある。
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