富士見町の石けん屋、アトリエスクランブル小古間と申します。自然の豊かなこの土地で、昔ながらの製法で石けんをつくっています。
世の中が大変なことになっている昨今、
感染予防として手を洗うことの大切さが謳われています。石けんという洗うものを作っている立場から、ハチモット読者のみなさまへご挨拶を兼ねたコラムを書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
まず「洗う」とは・・・
水などを使って汚れを落とし清潔にすることです。
生活する上で付着する汚れや菌を落とす必要がありますが、水だけでは油分などの汚れを落とすのはなかなか大変。
その際に使われるのが「石けん」です。
界面活性剤としての作用が本来混ざらない水と油をなじませてくれ、汚れを落としやすくしてくれます。
参考資料:日本石鹸洗剤工業会https://jsda.org/w/03_shiki/osentakunokagaku_2.html
石けんで洗うときのコツは
- 泡をしっかり立てる
- 汚れた箇所に泡をなじませる
- 流水でしっかり洗い流す
これは皮膚でも、洗い物やお洗濯でも、全てに共通するコツです。
石鹸を泡立てても、汚れたものを洗うと泡がすぐ消えることがありますが、それは汚れを落とす泡が足りないということなんです。その場合は泡をもう一度作って追加してあげると汚れ落ちが良くなります。
泡を自分で立てていますか?
普段洗うときに使うのは液体せっけんだったり、泡の出るポンプだったり・・・。もしかしたら固形石けんのないお宅もあるかもしれません。(余談ですがイベントで石けんを販売しているとき「これなあに?」と聞かれることが多くなりました)
私は固形石けんを作っているので、この現状が少しさみしかったりするのです。
固形石けんは自分で泡を作り、その泡で洗います。
機能面では液体の石けんと遜色なく洗い上げることができるのですが、泡立てるというのは一つの手間なんですよね。忙しい毎日、何度も行う行為に時間をかけられない、という方も多いでしょう。
お家で過ごす時間が増え、洗う機会も増えている今、泡立てることに、少しの手間をかけてもらいたいのです。
手間を掛けて泡立て、その泡に包まれる。
「洗う」ことが癒やしの時間となり、ちょっとした幸せを感じることができるのです。更に泡立ちや香りなど、お気に入りの石けんを見つけてみるとより楽しくなりますよ。
洗うことを改めて考えたら、固形石けんの泡に魅せられて石けんを作るようになったことを思い出しました。
固形石けんは泡を上手に作ること、これがしっかり洗うことの第一歩です。
言葉では伝えづらいので、泡立て動画を作りました。
すぐに消えてしまうものだからこそ、丁寧に向き合ってもらえれば幸いです。
アトリエスクランブル
https://www.atelier-scramble.com/
Facebook:scramblesoap
Instagram:atelierscramble
デリ&カフェ「K」内、ハチストアにて販売しています。