キーワードは、「元猛烈社員」「元スピリチュアル・ジプシー」「ヴィーガン」「丁寧な子育て、暮らし」。
5年で30人から1000人規模へ成長を遂げたベンチャー企業にてシステム担当から広報、IR、経営企画、上場準備と幅広い分野をがっつり経験した事務系ジェネラリスト。出産を機に独立。2014年に八ヶ岳の西麓・原村に移住し、自然の中で丁寧な子育てを実践中。
一方で猛烈社員時代に迷走した経験から、「自分を深く知る」ことで軽やかに生きるためのサポートを様々な分野で行っている。
こんにちは。林美代子です。3月に入って多くの学校が休校になるなど、1ヵ月前には想像もできなかった事態が起こっていますね。こういうときこそ、普段の生活スタイルや、自分の「たいせつなもの」を確認するチャンスです。すべてには裏表があります。この機会を未来へ活かしていきましょう♪
最終回は、わたしの経験を含めて総まとめ的にお伝えしていきますね。
わたしは、20代後半にあるベンチャー企業にご縁をいただきました。その企業は5年で急成長を遂げ、30人から1000人規模へ。幸運にもわたしは経営に近い場所で様々な経験をさせてもらえたのです。30歳までに何らかのキャリアが欲しかったわたしは、1年を通じて数日しか休みをとらない状況の中で「できる」ことをどんどん増やし、収入もそれに応じるように上がっていきました。
しかし一方で、周囲の期待にこたえなければというプレッシャーでずっと緊張状態、もっともっと「できるようにならなければ」と自分でハードルを上げていく悪循環、そしてどこかに「これでいいのだろうか」という不安がつきまとう状況で、精神的にはとてもきつく、入ってきたお金も外食やマッサージにどんどん消えていきました。
その後、妊娠中のトラブルを機に会社を離れ、フリーランスとして独立して現在に至ります。今は、お金などの制限抜きで考えても本当に好きなこと、やりたいことを中心にお仕事をさせてもらっています。
収入は・・・猛烈社員時代のほうが格段に上です。
しかし、実際に収入が少なくなってからお金を使う先も丁寧に選ぶようになりました。本当に好きなことでお金をいただくと、自然と大切に使おうという意識が芽生えます。そして、自分が心からお金を循環させたいという人や会社にお金を使うようになり、心も満たされるようになりました。
そして食生活をはじめ、丁寧に暮らすように心がけるようになったため、生活の質という意味では今のほうが格段に上なのです。
今思えば、「できる」ことだけに焦点をあてた活動は、心が満たされずいつも周囲の評価や外の軸を気にする終わりのない消費行動につながりやすいものです。
一方で、「好き」に焦点をあてた活動は、心が満たされるため、結果としてすべての循環が好転していくことにつながりやすいのかもしれません。
それでは、復習です。
好きなことをして結果を出すためには、どうしたらいいでしょうか。
この1年間を通じてお伝えしてきたことは、
の流れです。
好きなことを仕事にするからといって、ふわふわっと流れにのればいい、そういうわけではありませんね。また、自覚的にやることがとても大切です。
今まで、わたしがご一緒させてもらった経営者の方々も、上記の流れをきちんとやっていました。そして、この流れを一回ではなく何度も何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくことで、どんどん結果を出せるようになります。
地味にみえることですが、とにかくやること。続けること。
王道やセオリーというのは、たくさんの人に共通する真理のようなものがあるからこそ、受け継がれていくのかなと思います。そして、それは誰にでも理解でき、誰にでもできるシンプルなものなのですよね。
最後にお伝えしたいこと。わたしが好きなことを仕事にするようになって、これが一番素敵なことなんじゃないかなと思うことです。
それは、好きなことを仕事にしていると、どんどん本音で生きられるようになっていくこと。
そして、その本音からの発信=発言や行動をしていくことで、自分の本音の価値観を理解してくれる人たちとつながれること。
本音の価値観を理解してくれる人とつながれることは、何にも代えがたい貴重なことです。いくらお金を積んでも買えないものであり、あらゆる場面で支えになってくれるでしょう。
ずっと一緒にいなくてもいい。必要な時に、必要な人とつながれる柔軟な関係もつくっていかれるでしょう。
今、いろいろな価値観が見直される時期になりました。新しい時代をしなやかに、美しく、生き抜いていきましょう。
今までの連載のどこかがお役にたてれば、とてもしあわせです。
1年間、お読みいただきありがとうございました。
愛を込めて 林美代子