HOME CULTURE & LIFE OTHER 八ヶ岳のグレーディングを知っていますか?

長野県と長野県山岳遭難防止対策協会では、登山者の山岳遭難事故を防止するため、「信州 山のグレーディング」を行い、公表しているのを知っていますか?

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信州 山のグレーディング

このグレーディングは、”無雪期・天気良好時の「登山ルート別 難易度評価」”ですので、積雪のある現在はこれに該当しませんが、参考までに・・・。

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信州 山のグレーティングは”体力度”(1~10の10段階)と”技術的難易度”(A~Eの5段階)で区分けしています。
”体力度”は1~3が”日帰りが可能”。4~5は”1泊以上が適当”、6~7は”1~2泊以上が適当”、8~10が”2~3泊以上が適当”という評価。
”技術的難易度”は、Aが”概ね整備済み。転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い。道迷いの心配は少ない。””登山の装備が必要。”
Bは”沢、崖場所により雪渓などを通過。急な登下降がある。道が分かりにくいところがある。転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所がある。””登山経験が必要。地図読み能力があることが望ましい。”
Cは”ハシゴ・くさり場、また場所により雪渓や渡渉箇所がある。ミスとすると転落・滑落などの事故になる場所がある。案内標識が不十分な箇所も含まれる。””地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要。”
Dは”厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。手を使う急な登下降がある。ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険個所が多い。””地図読み能力、岩場、設計を安定して通過できるバランス能力や技術が必要。ルートファインディングの技術が必要。”
Eは”緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険個所が連続する。深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある。””地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要。ルートファンディングの技術、高度な判断力が必要。登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある。”

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八ヶ岳のルートでは北横岳(ロープウェイ)が体力度1、技術的難易度もAとなっていて、一番難易度が高いのは、権現岳から赤岳の縦走(観音平・美濃戸)が、体力度5、技術的難易度はDとなっています。

八ヶ岳に登山に行くときは、このグレーディングを参考にしながら、ご自分の体力や技術に合わせて、安全にお出かけくださいね。冬山は特にご注意ください。2016年も八ヶ岳を楽しんでください。

案内人
8mot編集部
八ヶ岳をもっと楽しく。8motの編集部
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