HOME CULTURE & LIFE COLUMN Vol6:八ヶ岳の一足早い秋の過ごし方

こんにちは。八ヶ岳産メディカルハーブ「一心一草」店主の、shihoです。

八ヶ岳では青空が広がり、黄金に色づいた稲穂が豊かな秋の景色を見せてくれています。

千葉の一部では台風の影響による停電や断水が続いているとのことで、不安な日々を過ごされている方もいらっしゃるかと思います。読者の方に千葉在住の方は少ないかもしれませんが、心よりお見舞いを申し上げます。そして、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

秋の空と秋の実り ありがたい豊かな秋の景色

9月の一心一草のハーブ畑

田畑の多い我が家の周りでは、聞こえてくる自然の音が、ケロケロといったカエルの鳴き声から、リンリンという鈴虫の音に代わり、すっかり秋を感じるようになりました。

暑くもなく、寒くもなく、心地よい風が通り抜ける9月の畑はハーブたちも心地よさそう。

長雨でバランスが崩れた「ミント」も、爽やかに復活!

寒さが苦手な「レモングラス」ですが、適度な雨と暖かい気候のこの時期は心地よさそう

ぐんぐん背丈を伸ばし、黄色く美しい花を咲かせる「フェンネル」

「レモンバーム」は寒さにも暑さにも強く、飲みやすいので畑にいてくれると心強い

太陽のような明るさのある「カレンデュラ」

ハーブが苦手な方でもきっと好きになれる「レモンバーベナ」は癖のない香り

秋の「たんぽぽ」は、春よりも数が少なく、茎や花も繊細な印象

美白に良い「ヒース」ですが、まだ株を育てているところで収穫が待ち遠しい

畑にいるだけで気持ちの良い季節で、この秋がいつまでも続いて欲しいと思ってしまいます。

内に向かう時間にホワイトセージ

週明けの9/23(月)には秋分を迎えます。昼と夜の長さがほぼ等しいとされる日でもあり、国民の祝日に関する法律では「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」ことを趣旨とされている日とか。

陽気な夏に合わせて外向きになっていた気分も落ち着き、少し内向きになるこの季節、先祖やもう会えなくなってしまった人たちに思いをはせるのも良い時間ですね。

このように、気持ちを落ち着かせ、しっとりとした内なる時間をもつ際には、お香やアロマを炊くことも素敵ですが、ホワイトセージを炊くのもおすすめです。

ホワイトセージ

フレッシュのホワイトセージはほんのりと緑色で、凛とした佇まいが美しい

ホワイトセージ はシソ科アカギリ属でセージの種類の一つです。アメリカ カリフォルニア州南部に自生する多年草で、ネイティブアメリカンたちが儀式や浄化に使っていました。

乾燥させたホワイトセージは真っ白 葉に火をつけて、煙を出します

浄化のための主な使い方としては、乾燥させた葉に火を着けて、すぐ消した後に出てくる煙で部屋の空気や物を浄化します。

うっかり風邪をひきやすい季節に「免疫強化」

八ヶ岳の9月は過ごしやすい季節でもありますが、朝晩は冷え込む日もありますよね。急に冷えてきたのにうとうと寝てしまったり、上着を着ようと思いつつ忘れてしまったり、うっかり体に無理をさせてしまう時期でもあります。

私はそんなうっかりをよくやってしまうので、この時期から「ハーブティー・免疫強化ブレンド」を飲んで、ハーブの力を借りています。今日はこの「免疫強化ブレンド」で配合しているハーブを軸にお話をしてみたいと思います。

エキナセア

「エキナセア」は観賞用も含めると多くの品種がありますが、メディカルハーブとして使えるのは、アングステフォリア、パリダ、パープレアの3種類のみ。

ネイティブアメリカンが、古くより風邪や伝染病の治療に使っていたハーブで、免疫を強化したり、傷を直したり、抗菌、抗ウィルス、消炎の作用があります。含有成分は、カフェ酸誘導体(エキナシコド、シナリンなど)、多糖類(ヘテログリカン類など)、アルキルアミド(イソブチルアミドなど)、精油など。

免疫を強化するだけあって、とても丈夫で、今年の長雨や日照不足でも全く変わることなく、シャキッと力強く成長し、美しい花を咲かせてくれました。その様子からは、どんな状況にも影響されない力強さを感じ、みているだけで元気をもらえるハーブです。ネイティブアメリカンたちはこの植物と、何にも屈しない強さを相互に分かち合ってきたのではないかと想像してしまいます。

ネトル

「ネトル」の葉や茎には細かい産毛が生えていて、生の状態でこの産毛に触れるとヒリヒリとした痛みが走ります。収穫するときに痛い思いをすることになるので、ついつい収穫のタイミングを延ばし延ばしにしてしまうのですが、クロロフィルをはじめ、ビタミン、ミネラルなど栄養が豊富なので、メディカルハーブ畑には欠かすことができない大切な大切な植物です。

含有成分は、フラボノイド(クエルセチン)、フラボノイド配糖体(ルチン)、クロロフィル、フィトステロール(β-シテストロールなど)、βカロチン、ビタミンC、葉酸、ミネラル(ケイ酸、カルシウム、カリウム、鉄)、アミン類(ヒスタミン、セロトニン、コリン)など。

クロロフィルの造血の作用から貧血に、浄血の作用やヒスタミンの作用からアトピーや花粉症などのアレルギー疾患にも使われます。また、フラボノイド、カリウム、ケイ酸から体内の老廃物を排出する効果もがあったり、外用としては止血や創傷にも使われます。

ちょっと触れるだけでヒリヒリと痛いので、害虫もつくはずがないと高を括っていましたが、ネトルの栄養は虫たちの間で評判が良いのか、虫たちにムシャムシャと食べられて丸裸にされてしまったこともあります。それ以来、ネトルの害虫チェックは欠かせない日課となっています。

タイム


小さな葉っぱと白い花が可憐なタイムですが、非常に抗菌力が強いハーブであることから「勇気の象徴」とされてきました。ツンとした刺激と清涼感のある香りがあり、儚げな外見とは裏腹に鋭敏な強さを感じます。

気管支炎、喘息、食あたり、吐き気、消化不良による口臭など消化器系の疾患に効果があります。含羞成分は、精油(チモール、カバクロール)、フラボノイド(アビゲニン、ルテオリン)、タンニン、サポニンなど。

葉が小さく、たくさん収穫したと思っても、茎などの不要な部分を削ぎ落とすとほんの少しになってしまうので、量を確保するのに苦労していますが、風邪っぽい症状には欠かせないハーブの一つです。

一心一草「ハーブティー 免疫強化ブレンド」

これらをベースに、飲みやすさや体の巡りを考えたハーブをブレンドしています。体調が崩れやすくなるこれからの季節を健やかに過ごすため、ハーブの力も借りてみてはいかがでしょうか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。また来月、お会いできることを楽しみにしています。

「一心一草」のハーブの買えるお店・イベント

●妖精舞踏音楽会
八ヶ岳の秘境、音楽家KURIさんの森で行われる妖精舞踏音楽会のマルシェに出店します。KURIさんのライブやダンス、ディジュリジュを聴きながら、夢のようなひと時を過ごせますよ。
10月13日(日)14日(祝・月)
https://www.facebook.com/studiokurifullmoon/
山梨県北杜市須玉町内 KURIの森 (ご予約、又は問い合わせの方に直接場所をお伝えするそうですので、上記FBへお問合せください)

●八ヶ岳クラフト市・八ヶ岳ヴィレッジマーケット
長野県内外のクラフト作家さんのお店が100店舗以上出展するクラフト市のフード部門として、同時開催する八ヶ岳ヴィレッジマーケットに出店します。
10月25(金)26(土)27(日)
https://yatsugatakecraft.com/
八ヶ岳文化園
391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613

●八ヶ岳自然文化園のデリ&カフェ「K」
コラム内でご紹介させていただいた、ハーブティーやホワイトセージ を原村のデリ&カフェ「K」」に置かせていただきました。
https://k-haramura.com/
391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613

●原村朝市
開催日:~9月23日(一心一草は、9/21,22のみ出店です)
https://www.facebook.com/HaramuraKougenAsaichi/
原村ペンションビレッジ朝市広場(八ヶ岳美術館前)

●一心一草ホームページ
https://issin-issou.com/
https://shop.issin-issou.com/

八ヶ岳のメディカルハーブ「一心一草」 店主
Shiho Sugino
八ヶ岳の麓で農薬や化学肥料を使わずにメディカルハーブを育て、手作りのハーブティーをつくっています
カメラマンとして働く中で、自然と自然と共に生きる人々の美しさに目を奪われ、有機農家と生活者をつなぐセレクトショップ「やさい暮らし」を立ち上げる。「やさい暮らし」を運営しながら、有機農家の生き方の紹介を通し、自然とともにある生き方や暮らし方を、紹介する講義、講演、イベント、文筆活動を行う。その後、自分自身も農的な暮らしやパーマカルチャー実践するために仕事を手放し、米と年間80種類以上の野菜を作る自給自足的な生活を始める。

ご縁があって、八ヶ岳に移住し、現在は約2反の畑で農薬や化学肥料を一切使わずに、メディカルハーブを育て、手作りのハーブティーや雑貨を作っている。

【著書】
畑のある生活 朝日出版社 1,200円
やさい暮らしを始めませんか。 ポプラ社 1,680円
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