地域にゆかりの深い作家を紹介してきた茅野市美術館では、長野県・諏訪地域出身の4人の作家の展覧会を開催します。
下諏訪町出身の概念芸術家、松澤宥(1922-2006)は、欧米にもその名を知られるコンセプチュアル・アートの先駆者の一人です。
松澤は1940年代より詩作を中心に活動し、1955年のアメリカ留学後は絵画や立体作品(オブジェ)を中心とした制作に移行。1964年6月1日深夜、「オブジェを消せ」という啓示を受け、同月4日から美術を言葉で表現する概念芸術を創始しました。
それまでの作品からなる《プサイの部屋》は、下諏訪の自宅にあります。
以後、人類や物質の消滅を主張する言葉による、文字のみの作品やパフォーマンスを国内外で発表しました。
本展では、詩、絵画(初公開のパステル画を含む)、立体作品(オブジェ)に加え、言葉で表現された作品などの展示やパフォーマンスのビデオを上映します。
岡谷市出身の辰野登恵子(1950-2014)は、諏訪地域で過ごした高校時代に現代美術と出会い、東京藝術大学へ進学。
1995年に東京国立近代美術館にて開催された史上初の女性かつ史上最年少での個展をはじめ、1996年には芸術選奨文部大臣新人賞、2013年には毎日芸術賞を受賞するなど、日本を代表する現代美術作家として油彩画と版画の双方で表現の可能性を広げてきました。
その作品には、何度も色を重ねることで生まれた豊かな色調や、存在感のある様々な形により辰野が求め続けた独自の絵画空間があらわされています。
本展で は、油彩画と版画を往来し制作された数々から、パリの版画工房IDEMで現地の職人とともにつくりあげたリトグラフの晩年作を含む、多彩な作品をご紹介します。
会期 |
平成28年8月7日(日)~9月11日(日) |
会場 |
茅野市美術館 |
料金 |
一般500 円 高校生以下は無料
※20名以上の団体の場 1名につき300 円。
※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。 |
開館時間 |
10:00~18:00(8月7日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場) |
休館日 |
毎週火曜日(ただし火曜日が祝日の場合は、その直後の休みでない日) |
お問い合わせ |
問 合 せ 茅野市美術館 (茅野市民館内)
〒391-0002 茅野市塚原一丁目1番1号
受付時間 9:00~20:00
休館日:毎週火曜日 ※火曜日が祝日の場合その直後の休日でない日
Tel.0266‐82‐8222 Fax.0266‐82‐8223 |
詳細は茅野市民館ホームページよりご確認ください。