帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
「よっ!」
コペンハーゲン国際空港の到着口で、背の高い欧米人の中に紛れて小さい人が・・・
手を挙げてこちらに向かってくる、私の母。
なんと、卒業展示を見るために日本から来てくれました。
刈上げたショートヘアーに、細身のパンツ、怪しげなサングラス姿で登場し、久しぶりのコペンハーゲンに大はしゃぎ!
実は初めてのデンマークではなく、以前に親子2人旅行に来ていて、7年振りです。
久しぶりのデンマークにうれしそうな母。よかった~!
次の日、電車を乗り継いで学校へ向かいます。
が、しかし!ハプニングが!
突然、電車が止まって、アナウンスが何も流れません。
まわりの乗客は慌てる素振りもなく、普通に穏やかに過ごしているのですが・・・
しばらくすると乗務員が電車に乗ってきて
「はい、降りて~。」
とアナウンスを始めました。
訳も分からず降りて、隣の電車へ移動するように誘導されます。
そして何事もなかったように、出発。
おかげで乗り継ぎの電車を逃してしまいました・・・。
デンマークではわりと日常茶飯事な出来事なのですが、いつも何が原因で止まったのかよくわかりません。
周りのみんなも聞かないし、朝の通勤時間でも誰も怒る人はいませんでした。
なんとも大らかな国民性!
デンマークで生活をしていると、大抵のことに「ま、いっか。」と寛容に受け止められるようになります。
時間はかかってしまったものの、無事に母を連れて学校に到着。卒業展示の前日です。
先生やクラスメイトに紹介し、夕食のため食堂へと向かいます。
学級委員のようにしっかり者で気さくなサラが母に声をかけます。
サラ「日本からここまで来るのにどのくらいかかったのですか?」
母「ベーリーベリ ロング!!!」
サラ「Oh…大変でしたね。お疲れですよね。」
母「アイム ノット タイアード!オーケー!グー!」
このジャパニーズイングリッシュで、ノリだけはアメリカンな母は、すぐその場に馴染んでいました。
恐るべし。
展示当日の朝はいつもと違い、バタバタと慌ただしくなりました。
いつもは静かな小さな町も、この時ばかりはツアーバスも出るくらい、デンマーク各地からいろんな方々がやってきます。
入口付近で、来てくださる方々に挨拶をしていた時のこと。
ふと、受付に並べられたパンフレットに目をやると・・・
!!!!!!!
私が、学校の新しいパンフレットの表紙になってる!!!!
え?!何で?!
訳が分からず、校長先生に聞きにいくと、
「載せちゃった!えへっ!」というような雰囲気でニコッと笑って、「オーケー??」と私に一言。
もう載せちゃったし、配っちゃってるし、事後報告だし・・・。ノーと言えるわけがありません。
こんなところも、この学校らしいです。
でも、恥ずかしさはあったけど、すごく嬉しかった!良い記念になりました!
(ちなみにこの後5年間ぐらいパンフレットは更新されることなく、つい最近まで使われていました・・・)
卒業展示は大盛況で、わざわざ日本から来てくれた母も、ワークショップに参加したり、
大満喫してくれたみたいで、本当に良い一日でした。
卒業まであと一週間!
この学校に来て、ゆったりのんびり過ごして、好きなことをやりたいようにやらせてくれて、そんな充実した毎日もあと少しで終わってしまうーーーー!
思い残しのないよう!!
次回はいよいよ卒業です。最後まで大事なティータイムを忘れない、涙涙の卒業式です。
先月、下諏訪町にあるしごと創生拠点「ホシスメバ」で行われたマルシェに出店したときのものです。
山をテーマにブローチを販売させていただきました。