HOME CRAFT PERSON Vol.5 陶芸工房 雲歩窯(ウンボガマ)

kouno01

この方も魅惑的ですよ~、陶芸工房雲歩窯の河野 史尚さん。
はじめて河野さんのブースを見たとき目に入ってきたのが

kouno02

この子たちでした。陶器に何やら足がついている。お皿?鉢?
うん。わたしはお皿として料理を出したいね(笑)

河野さんの頭の中は無限大だと思います。
でも、その奇抜な作品からは想像できない、とても静かで、見守ってくれるような優しいお方。
なのに、とても頼りがいがある素敵な方。うん。この方は「素敵」という言葉がよく似合うんだ。

作品一つ一つに愛情を感じます。

出会いは去年です。そんなに長い付き合いではありませんが、風邪をひいてひどい状態だった見知らぬ私にそっと、ウィダーインゼリーをくれました。うん。ほんとに素敵。その節はありがとうございました。

kouno03kouno04kouno05

ちゃんとした作品から、笑ってしまう一品までたくさんありますよ~!
是非、クラフトイベントで河野さんを見つけてくださいね!猫足つき猫ちゃんがお出迎えしてくれます!

それでは河野さんにインタビュー

クラフトに生きるきっかけ

小さなころから田舎で育ち、周りの自然と触れ合ってきた。
機械をばらすこと、部品を集めること、自分で道具を作ること。周りにあるものを使っていろいろなものを作っていた。 その創意工夫が生きてか、小学校のころから図工のコンクールでは必ず賞をもらって「僕は絵描きになるんや」と言っていた。 その時は絵描きしか知らなかった!

陶器を選んだ理由

大学受験でデザイン科を受験したがことごとく落ちたので、なんか違うことをやってみようかと思った。
どうせなら遠いところに行きたいと沖縄の大学を選び、手で何かを作ることが好きだったので陶芸を選んだ。
実は、大学に通ったものの「こんなおじんくさいことできるか!(そこまでは思わなかったけど)」と初めはあんまり身が入らなかった。 けれど土を触っているうち、ろくろをひいているうち面白くてどんどんのめり込んでいった。 「自分の思い通りにできない」 ということが面白かったのだと思う。
大学を卒業するにあたって「アイデアはいくらでも湧いてくる、まだまだやりたい」 という気持ちが強くなり陶芸を一生の生業にしようと思った。

モノ作りへの思い

焼き物は人類が最初に作った人工物だと言われている。そしてそれは大昔から材料や工程はほとんど変わっていない。土や石、水を使い形成し、そして火を使って焼き上げる。
八ヶ岳周辺は縄文遺跡の宝庫。 たくさんの生活用品が出土している。特に全国でも珍しい土器や土偶なども発見され、そんな土地で何千年も変わらず焼き物を続けているということはなんて素晴らしいことだと思う。
縄文人だって料理する鍋があり、自分のお気に入りの器があったはずで、それは生活を豊かに、人々を幸せにしてきたと思う。自分もそんな器を作りたい。

おまけ

大学を卒業して窯元で働いたりもした。そこから独立した先輩たちの作品を目にして「ああやっぱり作風は似てしまうんやな」と思った。悪いことではなく昔からの伝統も大切だし、師匠の技術を継承していくことも大切だけど僕は何かもっと別のことがしたい、先生とは違うものをつくりたいと思うようになった。
単純にヨーロッパに行ったらもっと違うものを見つけてくることができるのではないかと思った。縁あってイタリアの陶芸家の家に1年お世話になることになった。結局イタリアで陶芸はできなかったのだけれど、向こうの生活からたくさんのことが学べた。

おいしいものを食べ、家族や仲間を大切にすること。
気に入った物に囲まれて生活をすること。
物を買うときは十分に吟味して選び、それ相応の代金を払う、そしてそれらを大切にすること。
便利よりその過程を重んじること。
つまり 『人生を楽しむ!』 ということだった。

その 『人生を楽しむ』 ということがすべての私のテーマになっている。

kouno06kouno07

電球の傘まで作ってしまうのですね~。
遊び心いぱっい!他にも土偶の箸置きだったり、あんこうの花瓶?だったり。
素敵で面白い雲歩窯さんを是非ご覧ください!

陶芸工房 雲歩窯さん、おススメ作家さんです。
私の大好きな作家さんを一人ずつ紹介していきます^^
次回もお楽しみに~☆  陶芸工房 雲歩窯さんありがとうございました!!

陶芸工房 雲歩窯(ウンポガマ)
河野 史尚(コウノフミヒサ)

住所 〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見2621-10
電話番号(au) 080-5140-3644
クラフト作家案内人
miyasaka mic
八ヶ岳の銀屋 mac.mic.mucのオーナー
八ヶ岳エリアのクラフトイベントに参加しているクラフト作家さんの作品や人柄を紹介しちゃうもんねー。
ぜひ、八ヶ岳エリアのクラフトイベントに足を運んで紹介した作品や作家さんに会いに行ってみてください♡
Facebook