HOME CULTURE & LIFE COLUMN 連載10 板と子どものポーズ -自分の中の力強さを感じる-
“YOGA FLOW” 主宰のじゅんじゅんこと、久村潤子です。 八ヶ岳でのくらしにタイミングを合わせたアーサナ(ヨガのポーズ)をご案内します。

こんにちは。
スキーもスケートも楽しみ放題の地、八ヶ岳。寒くても、身体を使って遊んでいますか?雪遊びとは縁遠かった九州育ちの私は、子ども達が学校に行っている間にこっそり一人で山に出かけ、スキーの自主練習を楽しんでいます。

一人で立つ雪山から見えるのは、いつもと違った角度の八ヶ岳。空はどこまでも青く、足元は眩しい白さ。飲み込まれそうに雄大な自然の中に溶け込むと、自分という存在が清々しいほどちっぽけに感じて、なにやら心の中のもやもやも、す~っとどこかに溶けていってしまうのです。山々の稜線と里の家々。「あ~。今日も地球に生きていて、地球(?)の手のひら ”In God’s hands”で遊んでるんだな~!」とワクワクしてきます。

さて、そんなちっぽけな自分だけど、頼もしく感じる今回のポーズを紹介しましょう。

厚い板のように全身を伸ばして、自分の身体を手と脚だけでしっかりと支えるポーズです。疲れたらチャイルドポーズで休息をどうぞ!

動的(陽)な板のポーズの後は静的(陰)なチャイルドポーズを。自分の呼吸に耳を澄ませて、身体と心を落ち着かせましょう。

Kumbhakasana (クンバカ・アーサナ = 板のポーズ)

☆このポーズは、ヨガ以外のトレーニングなどでも体幹を鍛える” plank pose” ( プランク・ポーズ ) としてもよく知られています。

  1. 四つん這いになります。手は肩幅に広げて手首は肩の真下、膝は腰幅に広げて腰の真下に。
  2. 手の指を大きくしっかりと開きます。脚はつま先で立って、脚と腕を真っ直ぐに伸ばします。頭のてっぺんから背中、仙骨を通ってかかとの後ろまでが一直線になるように!
    5~6回、ゆっくりとした鼻呼吸をしましょう。(辛い場合は膝を後ろ気味について行いましょう。無理は禁物です。)終わったら次に紹介するチャイルド・ポーズで休憩しましょう。

このポーズのコツ、注意点

  • 腹筋をしっかり使って、お腹が落ちないように気をつけます。イメージは頭からかかとまで一直線!

このポーズの効果

  • 肩、太もも、腹部全体を強化します。特に体幹を鍛えます。
  • 力強さを感じられ、勇気、自信が湧いてきます。

Balasana ( バラ・アーサナ = チャイルド・ポーズ )

  1. 四つん這いから正座になり、膝を割ります。
  2. 広げた膝の間に胴体をゆっくりと沈めていき、額も床につけます。身体の力を抜き、目を閉じ、10回ほど、深くてゆっくりとした呼吸をしましょう。腕を伸ばすのが辛い場合は前に伸ばさず、自然に身体に沿わせておきます。

このポーズのコツ、注意点

  • お尻がかかとから浮かないように。
  • 息を吸うときに、背中が広がるのを意識しましょう。
  • 全身の力を抜き、リラックスします。

このポーズの効果

  • 心身を休める
  • 難しいポーズなどを行ったあとに身体を休める、リラックスのポーズです。ポーズの合間に組み込みながら心身のバランスを取ります。

それぞれのポーズになりきる、その意味と味わい。

板のポーズは、身体をその手と脚だけで支えます。強さが要求されるこのシンプルなポーズは、自分の中にある「自分の身体を支えられるだけの強さ」を十分感じさせてくれるでしょう。力強く、そして頼れる存在である自分を、ポーズを通じて存分に是非味わってみて下さい。

ヨガのポーズには動物や植物、自然界にあるあらゆるものの名前がそれぞれついています。その名前のとおりに自分をイメージしてみましょう。そのものになりきってみましょう。そしてその中にある、そのものの特性を、自分の中にも見出すのです。板の様な率直な力強さを。子どものように柔らかく、無駄な力の抜けたイノセントな状態を。
こういう味わい方もまた、ヨガの醍醐味であります。

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YOGA FLOW主宰、ヨガ講師
久村潤子
‘03より都内でアシュタンガヨガ、ハタヨガの修練を始める。ヨガクラス”YOGA FLOW” を開催。誰でも無理なく楽しめるヨガを紹介する。子連れヨガをはじめ、託児付きヨガ、出張クラス、また3.11をきっかけに東日本、熊本・大分の震災復興チャリティーヨガも不定期に行う。あらゆる世代の人がヨガを通してお互いに繋がりあえることを模索中。’16年春、茅野市に家族で移住。大分県出身。
mail: hisamura1173@gmail.com
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