HOME CULTURE & LIFE COLUMN vol.3 6月野草ヨモギのパワーをまるごといただきましょう。
ココカラめぐりは、ココロとカラダがめぐり、ココ(八ヶ岳)からめぐり、今ココ、からめぐり・・・季節、命、出逢いがめぐりますように。と思って名づけました。

藤森朋子です。

ぐんぐん緑が濃くなり太陽の日差しも一気に強くなってきましたね。野草のパワー全開。

私の楽しみは、ヨモギ摘みです。林の中でしゃがんで小さな花たちとともに緑輝いたヨモギの新芽を摘むといい香りが立ち込めます。この柔らかな新芽がたくさんの恵みを私たちの身体くれます。これからの梅雨の寒暖差やだるさにも助けになります。

貧血予防と浄血作用のお茶

ヨモギの葉は、不足しがちなビタミンA、カルシウム、冷えや貧血を予防する鉄、クロロフィル、お腹の調子を整える繊維質などの成分が豊富です。草餅、草団子や、ハチモットコラムの典ちゃんのお料理もおススメ。

私は一年中摂りたいので、お茶やお手当てに使うために乾燥させて保管して活用しています。お茶にして飲んでいくと、女性に多い貧血や婦人科系のトラブルの予防に活躍してくれます。

男性も、肉類を食べ過ぎて酸性に偏ってしまうのを予防し、肝臓の働きを高め、血液がきれいになるので、発がん物質を抑制し、コレステロール値、血糖値をいい状態に保ってくれるでしょう。

ヨモギ茶(乾燥)の作り方

ヨモギを新芽の部分を摘み取ります。指先が渋で茶色くなりますので、たくさん摘む時は手袋をしてくださいね。摘んだヨモギを洗って、蒸し器に入れて、蒸気を数分当てて、色鮮やかになった時点で取り出して、竹かごに広げてカラカラになるまで天日干しします。

2、3日干し、カラカラになったら瓶や密閉パックに詰めて保存してください。お茶には、急須で蒸らしてからいれる、じっくり煮出してなどアレンジして飲むといいでしょう。香ばしいお茶にしたい場合は、フライパンで炒るとまた違う味わいになります。

ヨモギのハーブウォーター(芳香蒸留水)やエキスの活用法

一物全体、手のひらいっぱいの材料を余すことなく活用でき気軽に蒸留できるATRポットという鍋(日本アロマ蒸留協会商標)でキッチン蒸留をしています。

ヨモギ、ラベンダー、レモンバームのハーブ類も、夏みかん、イチゴの果物もショウガ野菜などで芳香蒸留水、採った食材や下に残ったエキスはお料理にも無駄なく活用できます。香りを抽出したヨモギウォーター、蒸したヨモギ、ヨモギエキス、3つができてしまいます。

ヨモギの芳香蒸留水は、ヨモギがほのかに香り、抗菌、抗酸化作用もあり肌トラブルの解消もできます。肌がカサカサしたり、吹き出物ができたり、かぶれた時にもよいです。保湿力のためにグリセリン(薬局にある)を混ぜて化粧水にできます。赤ちゃんのおむつかぶれにも最適です。

蒸されたヨモギは、すり鉢ですりつぶして、ペーストにしてニンニクやチーズを混ぜてジェノベーゼ風に。乾燥させてパウダーを作ったら、クッキーやパウンドケーキ、カップケーキに混ぜられます。体調の悪いときは、ガーゼに包んでハーブボールにしてお風呂でパッティング。顔も、お腹も腰も~ポンポン温めてください。

一番下のお鍋には、美しい緑のエキス。500mlくらい残るのでお風呂に入れると薄い緑がかったお湯になり、天然の入浴剤になります。ヨモギのエキスで肌荒れ予防、血流もよくなり冷え性の予防になります。

足湯も腰湯もおススメです。施術に来られる方で月経痛やPMSがひどい方、妊婦さんでお腹が張りやすい方や逆子の方は、お尻が冷たく硬くなっていることが多いです。足湯、腰湯をして温めてから、ほぐしましょう。

八ヶ岳は野草の宝庫。パワーを頂いて健やかな毎日を送りたいですね。

★Sincerely夏のレッスン

  • 夏休みこどもと一緒に自然療法(虫よけスプレー・リップクリームetc)グッズ作成教室
  • キッチン蒸留での香りの3段活用の体験教室
頭蓋仙骨療法、アロマセラピスト、ベビーマッサージアドバイザー、看護師
藤森朋子
様々な自然療法にて茅野市の自宅「Natural care house Sincerely」でオリジナルの施術、教室開催や講師を招いての講座の企画運営。 行政、地域、企業、医療業界などへ、母子保健事業のマタニティ、ベビ-マッサージクラスや、企業へのメンタルヘルスなど、赤ちゃんこども妊娠出産産後、働き盛り、高齢者まで全世代向けに病気になる前に家庭で対策をとれるようにアロマテラピーやセルフケア方法、心と身体のつながりを伝えている。その他「産声をあげるとき息をひきとるとき」をテーマに、生きることをともに感じ、考え、育んでいく講演会、地域活動、お話し会を仲間と開催している。
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