みなさん、こんにちは。システムエンジニアの中村です。
今回は、「ITを勉強したいのだけど、何から手をつけたらいいのか分からない!」といった疑問にお答えします。これだけパソコンやスマートフォンが身近になったのですから、利用しないのはもったいない。インターネットだって、仕事にも生活にも欠かせない存在です。ならば、ITを活用して、今よりも、ちょっとだけ便利になっちゃいましょう。
何から勉強すればいいの?
いきなりですけど、ハッキリ言います。
「必要なことから勉強しましょう」
自分が既に興味のある分野があれば幸いですが、そうでない場合は次のポイントを確認してみてください。
- 毎日や毎週のように(パソコンを使っていたとしても)手作業で同じような入力を繰り返していることはないか?
- 自分やチームとして「やらなきゃいけない」とわかっているのになかなか手を付けられていない部分はないか?
- チームや組織の中で(必要なのに)「誰もやりたがらない」仕事はないか?
たいてい、この辺を探っていけばITで効率化や実現化できるタスクが見つかるはずです。
間違ってもはじめから「何万人というユーザが喜んでくれる Web サービスを立ち上げるんだ!」などと思ってはいけません!それは結果として付いてくるものです。
基本的に誰でも簡単にできることはニーズがありません(当たり前ですよね)。
だから、(自分も含めた)みんなが目を背けていること、あったらいいなと思っていることを探して、どうやったらその壁を乗り越えられるかを考えるのです。
それはとても小さなことで構いません。そもそもみんなが「やりたくないこと」なわけですから、もしその壁を乗り越えるために書いたプログラムがどんなに幼稚な出来だったとしても、タスクが解消されたというだけで喜んでくれる人がいるはずです。
どうやって勉強すればいいの?
手前味噌の話で恐縮ですが、僕自身が今現在 Unix/Linux と言われるジャンルのシステムで仕事をしていたり、複数のプログラミング言語を使ってプログラミングしたりできるようになったきっかけも、前のセクションで書いたような「その仕事が必要だったから」の一言に尽きます。
僕の場合はネットショップに並んでいる商品に関するデータをあれやこれやといじくりまわすのが仕事なのですが、それを効率よくやろうと思って検索サイトや技術系の本で調べた結果、次のようなスキルが必要そうであると分かりました。
- 商品データをデータベース化して扱うスキル
- 文字列情報を自由自在に操作するスキル
- Web サーバ(ほぼ Unix か Linux が OS として採用されている)と通信してデータをやり取りするスキル
これらを身につけることによって、(これらを知らない人たちが)手作業で情報を編集しなければならないところを、自動化/半自動化できるわけです。
すると、作業時間を大幅に短縮することができて自分のプライベートな時間が増える。もしくは、少人数で大きな仕事を請け負うことができるので利益(=収入)を増やすことができる・・・というわけです。
僕の場合はフリーランスのプログラマなので、これは死活問題なんですね。
どんなスキルが必要かが分かったら、あとはひたすら検索&読書と実践、そして失敗と修正の連続です。もう、それしかないです。
正直、大変なことばかりです。でも楽しいです。
最初の方の話に戻りますが、簡単に出来てしまうことはあまり「仕事」にはなりません。
それから、ひとつひとつの分野がとても奥深いものなので全部いっぺんにとか、浅く広くというスタンスではすぐに無理が生じます。なので、勉強するポイントはとにかく狭く、少数に絞り込んでスタートを切ることをおすすめします。
あんなこといいな、できたらいいな♪
いかがでしたか?もしかして、IT嫌いが加速してしまいました?そんなこと言わずに、とにかく「必要なこと」をやってみることです。
ドラえもんの「あんなこといいな、できたらいいな♪」くらい簡単な気持ちで、普段やっている仕事で、ちょっと困ったことを見つけてIT化してませんか?
前回「八ヶ岳でIT的な話#1」でも書きましたが、そもそもIT技術は、作業がスムーズに進んだり、チームを正しい方向に導くことができる可能性が高くなるためにあります。
自分のチームの問題を解決してみたら、あらビックリ!すごく効率が上がって、さらにそのプログラムをネット上で公開したら億万長者になってしまった!なんて、夢物語も続いているかもしれませんよ。
では、また次回!