茅野市美術館の展示会をご案内します。
茅野市美術館の収蔵作品の中から8人の作品を取り上げ、作家が悩みながらも信じて歩み続けた一筋の道をみつめます。
また、2015年に生誕110年を迎えた茅野市出身の洋画家・矢崎牧廣(1905-1983)の作品を展示します。
ここで何人かの方を少しだけ紹介させていただきます。
洋画家・矢崎牧廣(1905-1983)
“明治38年(1905)諏訪郡永明村上原(現茅野市上原)に生まれ、岸田劉生の作品展を見て画家を志し、大正13年(1924)上京して林武(独立美術協会会員・文化勲章受賞)に師事。1930年協会展、二科展などに入選、独立美術協会展には第1回展から出品し続け、昭和18年(1943)「ハルピン風景(一)・(二)」にて独立美術協会賞を受賞、昭和26年(1951)会員となりました。
また、戦後の混乱期にもかかわらず「信州美術展」の開催に尽力し、諏訪美術館設立のため講習会を行うなど郷土の美術振興に貢献しました。昭和24年(1949)には県展審査員を務めています。
一貫して風景をテーマとし、骨太で力強く自然の躍動感・生命感を追い求めた画家であり、昭和58年(1983)逝去。昭和60年(1985)には茅野市美術館で遺作展が開催されています。作品は茅野市美術館をはじめ県内美術館に収蔵されており、郷土の作家として高い評価を受けております。”(八十二文化財団HPより引用)
洋画家・中川紀元(1892-1972)
長野県上伊那郡朝日村(現辰野町樋口)出身。長野県立諏訪中学校(現長野県諏訪清陵高等学校)卒、東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科入学。中退後、太平洋画会研究所、本郷研究所へ通い洋画に転向、藤島武二にデッサンの指導を受け、また、二科会の重鎮であった石井柏亭や正宗得三郎にも師事。1915年、第2回二科展に初入選。1919年にはフランスへ渡り、マティスに師事。1920年に「ロダンの家」等で樗牛賞を受賞、帰国後滞欧作7点を出品し二科賞を受賞。1922年、古賀春江らとアクションを結成。1930年、中村岳陵ら日本画家たちと六潮会を結成。二科会解散後、熊谷守一らと二紀会を結成。文化学院講師、帝国美術学校(現武蔵野美術大学)教授。1964年、日本芸術院恩賜賞受賞。(wikipediaより引用)
洋画家・中澤高千夫(1935-2011)
東京芸術大学で油絵を専攻。1971年に米国ニューヨークに渡り、本格的に抽象画に取り組んだ。2002年に帰国後は古里の佐久市に戻り、制作活動を続ける傍ら、教室を開いて地域住民に絵の指導もした。(長野日報より引用)
工芸・小川天香(1878-1950)
茅野市出身の左官で、伊豆の長八にあこがれて上京し、長八の弟子である今泉善吉に師事、壮年期には帝国劇場の天井絵画、千葉県庁、新潟市役所の内外壁を手掛けた。晩年は郷里で鏝絵研究や左官指導に励んだ。(長野日報より引用)
工芸・小口正二
小口さんは1907年(明治40年)諏訪市に生まれた。19歳の時、大屋農民美術研究所の研究生として彫漆の道を歩み始め、第6回文展で初出品初入選。以後、日展、日本現代工芸美術展などに出品を続け、63年日展会員に推挙され、その後日展評議員・参与、日本現代工芸美術展審査員・参与を務めた。諏訪市名誉市民。(長野日報より引用)
■武居大明(日本画)
■渡辺隆夫(日本画)
■長田平次(彫刻)
諏訪や茅野に縁のある方の作品を見に行かれてはいかがでしょう?
2016年1月10日(日)~4月8日(金)
茅野市美術館 常設展示場
(JR中央本線 茅野駅下車、東口直結)
■開館時間 9:00~19:00
■料金 無料
■休館日 火曜日(祝日を除く)
茅野市民館HP 平成27年度 茅野市美術館 常設展 第4期収蔵作品展 歩み続ける