HOME CULTURE & LIFE OTHER マンガを読んで暮らしています、という職業

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初めまして、こんにちは。マンガ系のフリーライター・小林聖と申します。

この「マンガ系のライター」という自己紹介、割とよく使うのですが、「マンガ系……ってマンガ描くんですか?」とか「どんなこと書いてるんですか?」と聞かれることも多いです。別の言い方の方がいいかなーとは思うんですが、簡単でわかりやすいフレーズもなかなか思いつかずに結局今も使い続けています。

そんな感じで迷走感のある肩書きなのですが、やっていることは別に難しいことではありません。要するに主にマンガについての記事を書いているライターということです。作品紹介であったり、マンガ家さんのインタビューであったり、マンガを中心にした出版産業の記事であったり、表現手法的な部分やヒット・トレンドの解説みたいな記事であったり……そんなようなことをいろいろなところで書いています。

こういうふうに書くといかにもアカデミックというか、賢そうな職業に思えたりもしますが、自分の生活を一言でいえば「日々マンガ読んで原稿を書く」というのに尽きるので、遊んでるんだか仕事してるんだかわからなかったりします。自分のことながら、いい暮らしですよね。貴族か。

でも、どうしてそんな貴族みたいな職業が生まれるんでしょうか? いろんな理由はあるんですけど、すごーく簡単にいえば今マンガが山ほど出ているからです。

マンガをすべて読むことは、もう誰もできない

書店のマンガコーナーに行くとものすごい数の単行本が置かれています。でも、書店にあるのは今出ているマンガのほんの一部だったりします。今マンガは単行本だけで1年におよそ1万点前後が発売されているんです。

年に1万冊となると、全部読むのはほとんど物理的に不可能です。僕が年間に買うのがおおよそ1000冊程度、かなりの量を読む人でも僕が知っている限りで年間2000〜3000冊くらいまでです。すでに一人の人間がすべてのマンガを把握するというのは不可能といっていいでしょう。

こうなってくると、「ちょっとマンガを読みたい」と思っている人も何を読めばいいかわからなくなりがちです。映画なら今公開中の作品を見回して決めるということも比較的簡単ですが、年に1万冊も出るなかから自分に合いそうなものを見つけるというのはなかなか手間も暇もかかります。そうとう読む僕らでも「知らなかった!!」という作品だらけです。

そんな人のために、世の中ではマンガの特集記事が組まれたり、ランキングが行われたりしています。たくさんあるマンガのなかから、いろんな切り口でいくつか紹介して読むきっかけをつくるわけです。

僕の仕事もそういうものなんですね。つまり、忙しい世の中の人の代わりにマンガを読んで、「これが面白かった」「こんな人にオススメ」「こういうところが面白い」というのをお知らせしている。それで、「何か面白いマンガを読みたい」という人に支えられる形で暮らしているというわけです。

そんなわけで、長々書いてしまいましたが、要するにマンガを読んで暮らしているので、ここでもいろいろとマンガのことを書いていく予定です。「たまにはマンガでも」なんて思っている人が、自分に合う作品を見つけるきっかけになればいいなーと思っております。よろしくお願いいたします。

マンガ 案内人
小林 聖
1981年長野県諏訪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て2011年よりフリーライターとして活動。マンガ関連の記事を中心に、一般ニュース媒体、雑誌などで執筆を行う。
個人活動としてはマンガ専門サイト・ネルヤの運営、Twitter上で行われる年間ベストマンガ選定企画「俺マン」の主催として活動。俺マンは年末恒例企画となり、一部書店ではその順位がPOPに使われている。阿佐ヶ谷LOFT、B&Bなどでのトークイベント開催、ゲスト登壇
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