帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
一面に広がる緑の牧草地、たくさんの牛や馬、北欧らしいすてきな家が並ぶ町並み。
昔行った旅先での景色や、出会った人たち、ふと思い出して、じんわり温かい気持ちになれる情景ってありませんか・・・??
私にとってこの学校での生活は、そんな情景がたくさん詰まった毎日でした。
さて、前回からの続き。
年が明けた1月中旬、いよいよ出発の日を迎えます。
朝、起きて窓の外を見ると、
「え?!真っ白・・・」
まさかの大雪!
出発の日に限って!!!
朝から落ち着かず、そわそわ。
飛行機、飛ぶの?飛ばないの?!どっちなのーーーー???
どうやら飛行機は問題なく飛びそうだけど、が!しかーし!
空港への公共交通機関が麻痺。
スマホを駆使して調べた結果、どうにか行けるルートを発見!
なんとか空港へ到着することができました!
こうして無事、デンマークへと旅立ちます。
これから始まる留学生活のことを妄想していたら、あっという間に首都コペンハーゲンへ夕方に到着。
コペンハーゲンから学校までは、電車とバスを乗り継いで5時間。
翌日早朝、中央駅から電車に乗り込みます。
電車はテーブルのある向かい合わせの席で、
「どんな人が座るのかなー」と思っていたら
座ったのは、小柄で色白の日本人らしき女性でした。
話しかけでみようかな、ちょっと緊張するな・・・
私「アー ユー ジャパニーズ?」
女性「はい、日本人です。」
私「あ・・・日本人。」
話しを聞くと、彼女もスカルス手工芸学校へ行くとのこと!
※実はこの彼女、先週下諏訪へ移住してきました!OPEN予定の刺繍教室と同じ場所で、カフェを一緒にやってくれます!
学校に着いたのは夕方近く。
最寄りのバス停を降りた瞬間、レンガ造りのとってもかわいらしい建物が!
「えー!これが学校?!すてきーーー!!」
入口の木製の青い扉を、ギギギーと開けると・・・
もうすでにたくさんの新入生が!
なんだかみんな、とってもおしゃれ!
三つ編みのよく似あうフォークロアなワンピースを着た人。
柄 × 柄を見事に着こなす、目を引く個性的な人。
短い前髪が良く似合うショートカットのアイスランドから来たおばあさん。
「Hej!」(こんにちは)
周りの生徒たちと、デンマーク語であいさつ。
「はい、これ部屋の鍵ね。」
と、笑顔がすてきな校長先生から鍵をもらい、各自部屋へ。
この学校は寄宿制で、1階が教室、2階が生徒の部屋。
「わ!部屋もすてき!」
角部屋で窓が2つあり、景色がきれいに見える部屋でした。
荷物を置き、さっそく校内散策!
なんとも温かみのある、ほっこり感満載の校内!
この学校は高校でも大学でもなく、“フォルケホイスコーレ”というデンマーク独自の教育機関です。
自分のやりたいことを見つけたい人や、セカンドライフを趣味で楽しみたい人など、目的、年齢、国籍もさまざま。
私が通っていたところは、主要科目が「織り」「洋裁」「刺繍」で、選択科目に「レザークラフト」「陶芸」「染め」などもありました。
今まで通ってきた学校とは全く違った、デンマーク流の教え方。
次回は、「生徒よりもティータイム優先?!」と思わず笑ってしまう、ヒュッゲを大切にする国ならではの体験をお伝えしていきます~!
お楽しみに!
北欧の先住民サーミを刺繍しました。