帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
卒業展示も無事終了した、翌日の朝。
トントンと部屋のドアを叩く音が聞こえたので開けてみると
小柄で、クリクリしたかわいらしい目に眼鏡をかけた、クラスメイトのスザンヌが立っていました。
ニコッと笑いながら、持っていたデンマークの新聞を広げて
「ゆりが載ってたよ!」
と、見せに来てくれました。
私 「えーーー!!ホントだー!!!」
スザンヌ 「よかったねー!これあげる、記念に持って帰って。」
私 「Tak!(ありがとう)」
卒業展示の様子を載せた記事で、その一部に写っていました。
前回のパンフレットに続き、新聞にも載せてもらえるなんてー!!
本当に良い記念になりました。
展示が終わってから、卒業まではわずか一週間。
荷物整理や部屋の掃除など、帰国の準備をしていきます。
半年間分の思い出の詰まった物や作品たちは、もう全部持って帰りたいくらい貴重なもの。
来る時はトランクひとつだったのが、帰る時には大きな段ボール3箱にもなってしまいました。
日本へ送るために近くの郵便局へ持って行くと、
「送料7万だね。」
たったっ高いっっ!!
思わぬ出費で当初予定していた、グリーンランド(北極圏の国)への旅行を泣く泣く諦めることに。
イヌイットに会いたかった・・・オーロラ見たかった・・・。
そんなこんなで、一週間は過ぎていき、ついに卒業の日を迎えました。
朝、いつもの様に朝食を済まし、講堂へと向かいます。
いつもと変わらぬ朝の挨拶。
「Good morgen.(おはよう)」
家族や友人、以前の卒業生も卒業式に参列していたりします。
一人一人名前が呼ばれて、卒業証書を受け取ったあとは、お決まりのティータイム。
この日はなんと、仲良しのキッチンスタッフのVenteが、私たちの大好きなキャロットケーキを作ってくれました!
「今日は特別な日だからね!たくさん食べて!」
以前も紹介したこのケーキは、一番下にDaimというカラメル入りのチョコレートを敷いて、その上にクリームチーズと人参のみじん切りを乗せたもの。
最後の最後まで幸せすぎるティータイム!!
いつものように談話をしながら、思い出話しをしながら、心地良く過ぎていく時間。
スラッと背が高くて、美人なのにおちゃらけキャラのマリーヌは
「God hund!Yuri!」
と、ニヤッと笑って最後の一言。
これ実は、犬に対してよく使う言葉で 「Good dog!(良い子だね!上出来!)」 を意味します。
犬と同等な私・・・。
「マリーヌ、一緒に写真撮ろう!」
いつもウケを狙うお茶目な彼女は、ふざけた写真ばかりで、一番まともなのがこちら。
お世話になった先生方や、みんなともパシャリ。
「半年間ありがとう!また会おうね!」
と、一人また一人と学校を去っていきます。
私は卒業式の翌日、一日遅れて出発しました。
同じバスに乗るみんなと、最後の記念撮影。
学校生活がこんなに素敵なものだとは思ってもなかった!
いつでもやりたいことを受け入れてくれていた先生方。
困ったときには、いつも助けてくれて、一緒にふざけたことをしたり、たくさん笑い合ったみんな。
ありがとう!
数日間、コペンハーゲンに滞在したのち、日本へと帰国しました。
帰国後、なんとなく歯が茶色くなっていることに気付き、虫歯かも!と思い、歯医者へ。
「お茶による色素沈着ですね。」
と診断されました。
どれだけ紅茶を飲みまくってたんだろう・・・
久しぶりに洋服のオーダーをいただき製作した、ワンピース。
可愛らしくなりすぎないように、前に斜めにタックを入れて、スッキリとしたラインに。
ポイントに刺繍もしました。