こんにちは。藤森朋子です。
八ヶ岳は稲刈りも終わりに近づき、一気に朝晩の冷え込みが強くなり、美しく葉が色づきはじめました。実りの秋といって、おいしいものがいっぱいになりますね。食べ過ぎてしまって、身体も実ってしまった・・・ということにならないように簡単過ぎる?!秘訣をお伝えしますね。
食欲の秋ってなんで?
食欲の秋って言われていますが、それはおいしいものが出回ること、実りの秋ともいう栄養価の高いものが多く採れる時期だから・・・単にそれだけではありません。
秋には、気温が一気に冷えることにより、身体も冷えが起き、脂肪を燃焼して体温を高く保とうとし、そこのエネルギーを補おうと食欲が増すともいわれていますし、胃酸過多を生じるため、それを緩和するため食べたい欲求を強く感じてしまうともいわれています。
よく噛むって一石二鳥どころじゃないのです
胃腸って普段健康な時は、お腹が空いた~。お腹がいっぱい。うんちが出そうトイレに行こう。くらいしか意識しないですよね。おお、消化がいいぞ。今、十二指腸を移動しているぞ。なんて感じている人は少ないはず。
私は病棟看護師時代消化器外科系に勤務することが多く、手術をする方を看護してきました。食道、胃、大腸、直腸のガンなど・・・臓器摘出手術後の食事は流動食から始まります。粒はひとつもない重湯という白いトロンとしたものです。
例えば胃を摘出した後の患者さんへの看護師の仕事は「よく噛んで、一口ずつ唾液と混ぜてゆっくりと時間をかけて食べてくださいね。」という食事指導を理由とともにしっかりとします。
でも、いざ食事が出されると、皮膚に傷はあるものの胃がない状態なんて目には見えないから、すっかり忘れて、この液体を噛むの?と、うれしさのあまり、一気に飲み込んでしまう方もいます。あら、大変、そうなると、他の内臓たちも慌てて活動。膵臓から一気にインシュリンが出て、低血糖症状で倒れたり冷や汗出たり、不調になってしまいます。
そうなんです、ただ、噛むってことは、唾液という消化液としっかりと混ぜることは、とっても大事な第一消化ができちゃうということです。なので、お金もかからないダイエット方法は、よく噛むことです。消化のことだけでなく、味わうってことができます。味覚を感じるのは舌ですよね。
胃腸に入ってしまうと味はわからないので、長くお口の中に入れておけば、美味しい幸せ時間が長いですよ。そしてね、満腹中枢に連絡がいくので、ちょうどいいときにお腹がいっぱいだ~と感じられます。ということは、食べ過ぎも予防できちゃうんです。顎もシャープに顔も引き締まります。消化が良くなると肌もキレイになるのです。一石二鳥どころじゃないでしょう?
腸と脳と皮膚は繋がれている
私たちの身体が、まだ受精卵から胚になった頃、腸と脳と皮膚は外肺葉から分化してそれぞれの役割の場でがんばっています。もともと同じだったので、すべて繋がれているんです。
腸がきれいだと脳もすっきり、皮膚もツヤツヤになります。赤ちゃんの皮膚トラブルも腸の調子と関係していて、お母さんが食べたものが母乳となり、それが重く消化しきれずに便秘したりして、老廃物の出口を皮膚にしてしまうこともあります。
ママが甘いお菓子、重いものばかりたべていたのを、消化に良いものに変えただけで、ママの調子が良くなるだけでなく、赤ちゃんの肌の赤味が引いたり、発疹がなくなったりします。
味覚リセットして腸脳力をアップ
忙しかったり疲れすぎたりすると身体の感覚が鈍くなります。そうなると、味が濃い、甘みが強い、添加物が多いものもパクパク食べてしまいます。それをリセットするには、食事前に白湯を飲んでみてくださいね。
氷水を飲んでしまうと胃腸の温度を下げてしまい消化力が落ちてしまいますので、外食に行った時に出されるお冷は、お口の中であたためててから飲み込んでください。味覚が戻ってくると白湯もとっても甘みがあるんです。
そしてね、だんだんと腸がスッキリ動いていると、頭が冴え渡り超能力か?なくらいにヒラメキが降りてきたり、パフォーマンスが上がったりするので腸脳力って呼ばれています(笑)
今年は、食欲の秋を楽しみ、ひらめきの腸脳力の秋にしましょう~~。