八ヶ岳に自生する薬草ともっと仲良くなって、共に暮らしていくための読み物です。
この季節、茎を旺盛に伸ばしたくさんの花をつけるシロツメクサとムラサキツメクサ。このお花が美味しいことを知っている人はあまりいないかもしれません。
シロツメクサとムラサキツメクサはどちらもマメ科。
マメ科の植物は加熱すると仄かな甘みと香ばしさが引き立ち、とても美味しいです。
シロツメクサの薬効は、利尿、咳止めです。
ムラサキツメクサの薬効は、咳止め、去痰、女性特有の症状、肌あれ、湿疹、かゆみ、アトピーなどの皮膚疾患です。
このように、薬効の種類はシロツメクサよりも断然ムラサキツメクサのほうがあります。
上記のようにムラサキツメクサは女性の味方の薬草で、ヨーロッパでも「レッドクローバー」というハーブです。(ただし、ムラサキツメクサには女性ホルモンと似た成分のイソフラボンが多く含まれるため、妊娠中、授乳中の女性のホルモンバランスを崩すことがあり、注意が必要です)
英名ではレッドクローバーですが、日本名の正式名称はムラサキツメクサ。アカツメクサはムラサキツメクサの別名です。
ちなみに、両方名前についている「ツメクサ」ですが、「ツメクサ」という植物は他にあります。
(写真はツメクサ。Wikipediaより)
ムラサキツメクサとシロツメクサは、江戸時代にオランダからガラス製品を輸入した際に、詰め物として入れられていたから(詰草)ツメクサ。
美しいガラスの周りにびっしりと詰められ、遥々海を渡ってきたシロツメクサとムラサキツメクサ、なんだか胸がキュンとしてしまいます。
キュンとしてしまいますが、美味しくいただきます(笑)
シロツメクサとムラサキツメクサの天ぷら
材料
- ムラサキツメクサの花
- シロツメクサの花
- 米粉(または小麦粉、または蕎麦粉)
- 水
- 油(圧搾の油。菜種油や太白胡麻油をお勧めします)
- 塩
作り方
- 花をよく洗う
- 粉を水で溶く
- ①を②に入れて混ぜる
- 油で揚げる
- 塩をふってできあがり
以上。簡単だしとっても美味しいです。とまりません。
ちなみにお味は、私はシロツメクサが好き、娘はムラサキツメクサが好きです。
お試しあれ。
Kigiのワークショップ
森の植物と触れ合う時間~見て・触れて・感じる~
6月から始まる八ヶ岳森の学校にて。森を一緒に歩き、植物をこころとからだで感じましょう。
対象年齢小学生と中学生。
季節の薬草コスメづくり
その時々の八ヶ岳の薬草を湧水で蒸留して化粧水とフェイスクリームづくりをします。6月はスイカズラ、7月はヨモギを予定しています(変更の可能性もあり)
よもぎオイルづくり
毎年大人気の講座です。八ヶ岳に自生する摘みたてフレッシュなよもぎの成分を、アーユルヴェーダでも使われる良質なオイルで抽出します。
初夏の薬草観察とランチ会
野草創作フレンチレストランあしぇっとのお二人も一緒に薬草観察会と薬草摘みの後、摘んだ薬草を使ったランチの会です。
カレンデュラバームづくり
Kigiが育てた無農薬、無化学肥料のカレンデュラの花びらから抽出したオイルを使ってのバーム作り。Oven Worksさんのほっこりランチ付き!
夏の薬草講座
植物の性格の話も満載!
座学①(葉)座学②(花)、フィールドワーク、実践の全4回の本格薬草講座。
座学では薬草を学び知り、フィールドワークでは薬草観察と薬草スクラップブックづくり。実践編は、ドクダミ軟膏その他を作ります。オプショナルメニューとして、植物ともっと近くなるための瞑想の時間もあります。
八ヶ岳乙女リトリート
発酵菜食料理研究家 たかやま晴代さんとのコラボ第三弾
薬草観察会&晴代先生のピクニックランチ、癒やしの薬草〇〇づくり、薬草ビューティー〇〇づくりなどなど。この時期限定!無農薬のブルーベリー摘み取り&酵素ジュースづくりなど。一泊二日の充実のプログラムです。
詳細は近日公開予定です。
★「お庭に生えている薬草が知りたい」、「薬草コスメづくりをしたい」、「薬草についてもっと深く学びたい」などのご要望にお応えします。
お客様のご自宅、または会場を借りてのプライベートレッスンも承っております。お気軽にお問合せください。