雪の少ない冬でしたね。
地面に小さな芽を見つけ、木の枝に芽吹きの準備を感じて嬉しくなります。春夏秋冬に移り変わるように、人々も四季のように移り変わっていきますね。
その季節(年代)ごとに見える景色が違い、その時々の美しさを感じていけるように、健やかな身体と心でいれたらいいな~って思っています。
死ってこわい?
死は、誰もが体験することであるのに、どこか他人事だったり、怖くて、悲しくて、見ないようにしてしまいがち・・・。死を自然な出来事・・・なんだけれど、命そのものや医療者や病院や施設といったものに、丸投げ?にしてしまった部分が多い気がします。
病気であっても、毎日を安心して、最期まで自分らしく生きたい。そう願っている方々はたくさんいると思います。それを支えようと日々頑張っている医師たちもそばにいっぱいいますよ。つながってくださいね。
地域がひとつの家族みたいになればいいな。
12月に新潟で開かれた「死の臨床研究会を地域にひらかれた看取りを目指して~」の聴講に行ってきました。全国から看取りや死について第一線で活躍されている医師や医療専門家の方々、僧侶の方々、一般の市民も参加して、死、看取り、いのち、痛みについて、在宅ホスピスや地域包括センターなどの取り組みが発表されました。たくさんのシンポジウムや事例検討会など、興味深いものばかりでした。
医療現場だけでなく、地域で、自分の命を実感するために「臨床現場にいない私ができることってなんだろう?」と考えながら、新潟で合流できた大町総合病院の金子医師(元諏訪中央病院時代から親しくしていただき時々メッセージいただきます。)や専門ナースの方々、甲府の女医さんとお話しました。それぞれ、その地でがんばっていらっしゃって、とても刺激を頂きました。
生きるのは自分ですが、産まれてくる時、お迎えしていただき自分で身のまわりのことできるようになるまでは人の手を借りなくてはなりません。亡くなる時も、徐々に自分の身のまわりのことをお手伝いしてもらい、見送りをしていただかなくてはいけません。
よく『人は一人では生きていけない・・・』といいますが、人との関係性で毎日が営まれているのと同じように、亡くなる時まで人と人との関係が続いていきます。
今この瞬間から、目の前の出逢っていく人を大切に生きていくことができたらいいですよね。家族とのつながり、地域でのつながり、医療者とのつながり・・・そんな人と人とのつながりをみんなでつくっていけたらいいな~っと思いました。
死に方ではなく、生き方を考えよう~。の時間
研究会では内藤いづみ医師が『産声を上げるとき息を引き取るときに耳を澄ませって向かい合う』というタイトルで講演してくださいました。死の臨床研究会では死、看取りの話ばかりですが、その中に、お産のお話も絡めて真摯に産む力を守ってきた吉村正医師の撮影した写真とともに、いのちのはじまりとおわりに触れ、その真ん中である今、どう生きるか?医療者としてどう向き合っていこうか?と皆さんに投げかけていきました。
内藤いづみ医師の新刊『死ぬときに後悔しない生き方・・・』それぞれ生ききった皆さんからの私たちへのエールのようなあたたかい心に沁みる物語たち。自分は?家族は?いろいろな思いを巡らせて読んでみてくださいね。
若くても、元気なうちに、いのちの始まりと終わりを意識していくことで、今、を大切に、自分を大切に、周りを大切にできるのではないか?と想います。
自分の命、自分の生き方、死に方、を医療者や医療機関、地域と連携しながら、自分たちで考え、手に取り戻していけたらな…と思います。これから、地域の方々と一緒にいのちを学ぶ場を作っていきたいな~と感じています。
みんなで繋がっていきたいです。
お知らせ
〇産声をあげるとき息をひきとるとき
プレイベントも考え中、託児も用意します。
スタッフも募集していきます。よろしくお願いします。
一緒に感じていきませんか?
日程 | 2019年7月6日(土) |
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時間 | 13:00~16:00(予定) |
会場 | 茅野市民館 コンサートホール |