新しい職場で先輩から仕事の手順を教えてもらう…
みなさんは、そんな経験がありますか?
教育係の先輩から「まずAをやって、それからB、その後Cね。」と手順を教わるけど、当然、慣れていないうちはミスもするし、スピードも遅い。
普通の見方をすれば半人前の新人は職場の「お荷物」かもしれません。
あなたは少しでも仕事を理解しようと質問をしてみる。
「AとBはどこが違うんですか?」
「どうしてAが先なんですか?」
「そもそも何を作っているんですか?」
先輩は「私も、よくわからないけど、やってるうちに慣れるよ。」と、やさしく応えてくれる。
あなたは自分なりに速く正確にできる方法を考え、「これはB→A→Cの順番でやった方が効率がいいのになあ」と感じるようになる。
そんな時、ミーティングで「もっと業務を効率化し生産性を向上しないと生き残れない。気づいたことがあったら遠慮なく言ってくれ。」と上司が口火を切る。
さて、みなさんが一番「下っ端」だとして、ここで手を挙げることができますか?
このような状況は決して「職場」だけのものではありません。
地域の寄り合いで、PTAの会合で、「慣例」という不条理な壁にぶつかった経験はありませんか。
子どもたちの環境も同様、いや、それ以上かもしれません。
厳しい顧問と上下関係で成り立つ「部活動」や日常の「算数の授業」の中でも、同じような状況は少なからず起こっています。
例えば、ある授業で、塾で先取り学習をしたらしき友だちが、すらすらと「分数の割り算」を解いていきます。
特に予習もせず授業に出たあなたは、とりあえず言われた通りにやってみます。
ただ、「なぜ、逆さにして掛けるのか」意味はわかりません。
「何で逆さにするの?」「何で割り算なのに掛けるの?」
モヤモヤは晴れないまま、足し算や掛け算のやり方とも混乱して、ますます「計算ミス」が増えていきます。
見かねた先生は、「わからないことがあったら質問してね」と言ってくれるでしょう。
ところが、塾に通う友だちや先生に質問しても、「まだ、練習量が足りないね、習うより慣れよって言うでしょ。」という「根性論的なアドバイス」しか返ってこない。
求めていることは「論理的な説明」なのに、「前例や慣例に従って単純作業に慣れていく」ことばかりが求められる。
ある意味、最も論理的でなくてはおかしい「算数・数学」の世界ですら、根性論で成り立っている。
でも、分数の割り算は『本当に逆さにして掛けない』とできないのでしょうか?
次の例題を見てください。
(例題)$$\frac{6}{12}\div\frac{3}{4}$$ を計算してください。
解法A:「逆さにして掛ける」という学校で習う方法
- まずは後ろの分数を逆数にして、割り算を掛け算に変えます。
- 前後の分数の、分母と分子を斜め同士で約分します。
- 約分し終わったら、分数の掛け算のルールで計算します。
解法B:「逆さにしないで、そのまま割れないの?」という素直な気持ちで解く方法
- 掛け算の逆なんだから、そのまま「分母同士」、「分子同士」を割ってみます。
- とりあえず、割れそうです。
さて、AとBの答えを見比べてみると…?…ん…!
そうなんです!
実は「逆さに」しなくても、「掛け算に」しなくても、同じ正解を導くことはできるんです!
なぜ、そうなるのか、例外はないのか、
次回、「『逆さにして掛ける』のがモヤモヤするみなさんへ」(後編)に向けて、ぜひ、みなさんもお子さんや、お友達と色々と試してみてください。
そして、新しい発見や、ご意見・ご質問等があれば、ぜひ、お気軽にお寄せ下さい。
それでは、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ガリレオ先生こと、村上陽一さんの活動
「ママ算数コラボ企画~「カラダ・ココロ・アタマ」のストレッチ」
「運動が苦手な人でも楽しい!」と大人気のめぐみ先生の『ストレッチの会』と、
「算数が苦手なママさんでも、いつの間にか算数好きになる」と噂の『ママ算数』が初コラボします(^^)/
しかも!今回は初夏の高原の空気を感じられる『Guest house & Cafe Bon』さんに会場をお借りする上に、『美味しいお茶とスイーツ』までついちゃうという夢のような企画です(^o^)
日程 |
2019年6月25日(火) |
時間 |
9:30~10:00「ストレッチ」
10:00~10:30「お茶タイム」(休憩)
10:30~11:30「ママ算数」
11:30~12:00「おしゃべり、質問タイム」 |
費用 |
「ストレッチ」&「ママ算数」のセット: ¥1500
どちらかのみ参加の場合: ¥1000
※どちらの場合も1ドリンクとスイーツが付きます! |
お申し込みは→ https://www.facebook.com/events/690354801406337/