HOME CULTURE & LIFE COLUMN 連載1「春だ!伸ばそう。そしてねじろう。」
“YOGA FLOW” 主宰のじゅんじゅんこと、久村潤子です。 八ヶ岳でのくらしにタイミングを合わせたアーサナ(ヨガのポーズ)をご案内します。

こんにちは。“YOGA FLOW” 主宰 じゅんじゅんこと、久村潤子です。
八ヶ岳でのくらしにタイミングを合わせたアーサナ(ヨガのポーズ)を、12回に分けてご案内します。どうぞ宜しくお願いします。

八ヶ岳の麓も、いよいよ春ですね。

さえずる鳥の種類も少しずつ変わっていき、見慣れた山々も、近くの木々も、ふと目線を落とした先の土から顔を出し始めた草花も、変化しています。私たちの身体もまた、日々変化しています。これからの季節を迎える準備を始めているのです。

春に向けて、身体の中では主に肝臓の働き(代謝を助けたり、毒素を排出したりする機能)が活発になってくるといわれています。そこで、春に適したアーサナは、このデトックスに繋がるもの。特に肝臓を含めた腹部(内臓)を程よく刺激することで、身体全体を穏やかに整えていきます。

冬の間、寒くて縮こまっていた背骨やおなかの周りを気持ちよ~く伸ばして、そしてねじって、目覚めさせていきましょう!

春の息吹と共に軽やかに動き出せるように。今のこの時を、心地よくいられるように。

ヨガの注意点

身体が硬くても気にする必要はありません。自分の身体を伸ばしたり縮めたりひねったりすることで、血液、体液(リンパ)の流れが活発になり、筋肉や関節が心地よい刺激を受けます。これが大切。この際、ポーズの美しさや完成形を追うことは不要です。自ら動き、自ら感じることが重要なのです。

ただ一つ、怪我や傷みのある場合はくれぐれも無理はしないようにお気をつけ下さい。

Marichi Asana Ⅲ (マリーチ・アーサナ = 賢者マリーチのポーズ)

  1. 両足を前に伸ばして座る。
  2. 左のヒザを立てて、太ももを体に近づける。
  3. 右の腕を上に伸ばし、ねじってひじを左のヒザに掛ける。後ろの手はしっかりと床を押さえる。鼻から息を吸って背骨を伸ばし、鼻から吐きながら上半身を左へねじっていく。左右のお尻が床から離れないように。目線も後ろへ。ゆったりと5回、呼吸しましょう。
    吸いながら上半身を戻して反対側も。

ポーズのコツ

「吸う→背骨の下から順に上へ伸ばしていく。吐く→下から順にねじっていく」を意識すると、ポーズが安定して気持ちよい呼吸が出来ます。

ポーズの効果

  • 上半身をねじることで内臓が程よくマッサージされる。
  • 下腹部への刺激で、腸の働きが活性化する。
  • 腰まわりの血行を促し、腰痛予防になる。
  • 背骨や肩の柔軟性を高める。

ヨガの練習時に思うこと

「『天地人』ってご存知ですか?」

華道(生花)で知られている基本の型のひとつです。
天と地(大宇宙)の間に人(小宇宙)が配され、調和のとれた一つの世界を表します。

ヨガのポーズを練習する時、私はこの概念がいつもあります。空と大地の間にすっくと立つ、ちっぽけな自分。ちっぽけだけど唯一無二の存在。その足で立ち、息を吸うとき、地球のエネルギーを足の裏から吸い上げていく。息を吐くとき、要らないものを手放していく。天地人のつながりを感じるひと時です。

美しい八ヶ岳の空の下、この感覚を一人でも多くの方と共有出来たら幸せです。

☆現在、原村公民館及び富士見町 森のオフィスにてヨガクラスを開催中です。5月より茅野クラスも開講予定。詳細はFacebookメールでのお問い合わせで、ご確認下さい。

YOGA FLOW主宰、ヨガ講師
久村潤子
‘03より都内でアシュタンガヨガ、ハタヨガの修練を始める。ヨガクラス”YOGA FLOW” を開催。誰でも無理なく楽しめるヨガを紹介する。子連れヨガをはじめ、託児付きヨガ、出張クラス、また3.11をきっかけに東日本、熊本・大分の震災復興チャリティーヨガも不定期に行う。あらゆる世代の人がヨガを通してお互いに繋がりあえることを模索中。’16年春、茅野市に家族で移住。大分県出身。
mail: hisamura1173@gmail.com
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