藤森朋子です。
ラベンダーが咲き始めました。
高原の風に薄い紫の穂が揺れるのはとても気持ちの良い風景ですよね。植物の香りを使った医療、宗教儀式、美容、装飾などは様々な国で5000年前からありましたが、ラベンダーはアロマテラピーの歴史に重要な役割を持っているんです。
アロマテラピーという言葉は、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットホッセ学者が1928年に出版した『芳香療法』で広く知られるようになりました。ガットホッセ学者が実験中に火傷を負い、とっさに目の前にあったラベンダーのオイルをかけたら、回復経過の早さに驚いて、精油を研究し、精油を使った手当ての総称をアロマテラピー(アロマセラピー)と名付けました。
そこから、イギリスでは美容の分野で発展し今は心身両面の効能認められ、フランス、ベルギー、ドイツなどは医師の管理下の元に使われていて、精油は薬局などで販売されています。アロマテラピーは、心と身体両面に働きかけるため、心身を総合的に捉えたホリスティック(全人的)なアプローチができる療法として扱われています。
火傷に
ラベンダーの精油の実体験がもとに研究が深められて今があるアロマテラピーですが、私自身も実体験をしてしまいました。先日お湯がはねて飛んできておでこと眉間あたりに火傷をしてしまいました。真っ赤に跡が・・・
焦って冷やしてしまうと水ぶくれになり直りが悪くなるので、まずは熱湯の湯気を浴びます。少し、イヤかなり・・・ヒリヒリしますが(笑)よく水で冷やしましょうというのがありますが、それが水ぶくれの元。水ぶくれにしてしまうと跡が残り、治りも悪くなってしまいます。そのあと、ラベンダーとホホバオイルのブレンドオイルを塗ります。ヒリヒリとした痛みもすぐに引いて、水ぶくれにもならずに済みました。ホメオパシーも併用しましたが、すぐに跡にならずにきれいに治りました。改めて、やっぱり火傷にはラベンダーなんだな~っと実感です。
日焼け対策
夏の陽射しがきつくなって標高の高い八ヶ岳の麓では曇りでもかなり日焼けしてしまいます。高原の涼しい風が吹くので油断してしまいます。芳香蒸留水は赤ちゃんにもご高齢の方にも作用が穏やかなので使いやすいですし、こんな季節にもお役立ちです。
私は日焼けをするタイプで黒くなっていきますが、夫は白くて日焼けができないタイプ。日に当たると火傷のように真っ赤になってしまいます。
今までは日焼けをしてしまうとヒリヒリして夜にジンジンしてつらくなり、皮がむけてポロポロしてしまいましたが、それを抑えるために、仕事や遊びから帰ったら冷蔵庫から出して自分でシュシュっとスプレーしています。その後の乾燥も防いでくれます。保湿もしておきたいのなら市販のグリセリン(薬局で購入できます)を混ぜるといいですよ。私もラベンダーは化粧水として、季節や肌の状態に応じてグリセリンを混ぜてしっとり具合を調整しています。
おむつかぶれや皮膚トラブル予防に
もちろん炎症を鎮めますので、おむつかぶれやあせも対策にもいいんですよ。
夏場蒸れて真っ赤に赤くなったお尻にラベンダーウォターで拭いてあげて、そのあとにホホバオイルを塗って炎症を鎮めていきます。植物油(ホホバ、セサミなどパッチテストしてから)だけで精油は使わずに、全身脱がせてベビーマッサージもおおススメです。全身を撫でることで、体温も上がり、皮膚の生まれ変わりを促進してあげることもあせもなどの皮膚トラブル予防や免疫力アップにいいです。
虫刺され、蜂の炎症の対処に
虫に刺された時の炎症にもラベンダー。もちろん刺される前に塗っておいても虫よけの効果も発揮してくれます。ユーカリレモンやシトロネラには蚊よけの作用もあるのでブレンドに混ぜておくのもおススメです。
ラベンダーの力を借りて快適な夏をお過ごしくださいね~。