2017年春より、大工の夫と共に「くらしまわり」をスタートさせる。おいしく食べること、丁寧に暮らすことの面白さを提案している。不定期でお料理教室を開催予定。
こんにちは“くらしまわり”山越典子です。
皆様、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年も八ヶ岳の麓から季節の献立と、台所のお話しをお届けします。
忙しかった年末とお正月も終わり、ちょっとほっとした気分です。信州の冬は長く厳しいのですが、心はもう春に向けて動き出しています。さて、この新春の目標ですが、“段取り上手”にしてみました。
息子を保育園に入れ、自分の活動も少しずつはじめた昨年、時間のやりくりに悩まされました。子供が小さく何かとが手がかかるので、家のことや自分のことが後回しになってしまい、週末の忙しいこと…。
今年はしっかり段取りをして、ゆったりと週末の時間を過ごしたいなと、そんな風に思っています。うちの息子は、よく食べよく喋る、周りの大人がびっくりするほど、くちまわりの発達した子です。
私がごはんの用意をしようとすると、
「のりちゃん、この車を並べてみようと思ってたの。みてみて、あとでみれなくなるよ~」
などと上手いこと言って、一緒に遊んでもらおうとします。いくら可愛くてもここで言いくるめられてはダメ!ごはんが無かったら大変!こちらもがんばります。
そんな時は「一緒にスープをつくろっか!」と言って台所に誘います。
お野菜を洗うのは、水遊びになってしまうし、味見ばかりで進まない、お鍋の中をヘラで突っついて、はい、おしまい…。そんなこんなでも、なんとか出来上がればそれで良し。ちょっとの段どりさえしてあれば、子供と楽しく過ごせます。
色々なおかずがなくても、自分が作ったスープがあれば満足なご様子。こうして、1日1日をやり過ごして大きくなっていくのでしょうか。
子供の成長に合わせた道具選びにも心を配ります。はじめは木のバターナイフを使って、バナナや蒸しパンを自分で切って食べていました。そしてテーブルナイフを使って、ごはんの支度のお手伝いを。
去年のクリスマスにはサンタさんが包丁をプレゼントしてくれたので、いよいよ包丁デビューです。(お子様に刃物を使わせるときは、目を離さずケガのないようにしてあげて下さい)
レシピ「白い野菜のやさしいスープ」
材料(4人分)
A |
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B |
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すべて 合わせて 400-500g |
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- 塩 大さじ2/3
- 水 600cc
つくり方
- 豆乳を小鍋に入れ火にかける。フツフツしたらレモン汁を入れて混ぜる。
- ①を布巾でこす。分離した液体はとっておく。これでAの豆乳カッテージチーズが完成。
- 野菜を食べやすい大きさ(1cm-1.5cm角)に切り、キノコをほぐす。
- 鍋に野菜を入え、塩をふりかけ、分量の水からひたひたになる分だけ加える。
- ④を弱火にかけ、野菜に火が通ったら、残りの水と②の残った水分を200cc加えてさらに煮る。
- Aの布巾をよく絞り、水分を切り、Bを加え混ぜる。
- ⑤を器によそい⑥を上に盛る。
※調味料は昔ながらの製法で作られた添加物の入っていないものを使用しています。
※豆乳カッテージチーズはサラダのトッピングや洋風の白和えとして使えます。
※野菜は冷蔵庫にある残りものを何でも使えます。種類がそろわないときは、昆布を入れてください。
子供と一緒の台所で私が大切にしている事がひとつあります。それは“子供が楽しんでいるかどうか”。無理に作業をさせず、途中で遊びに戻るなら、それも良し。
子供もできる簡単な作業(キノコをほぐす、玉ねぎの皮をむく、やわらかいものを潰す切る、など…)をつくってあげると、やる気もでて良いみたいです。
食べることは喜びですから。大人も子供も楽しく、お料理できると良いですね。
今月のレシピは大人だけで作っても、もちろん美味しいので是非お試しください。
お台所のこぼれ話 その10
毎年、大寒の1月20日前後に、お味噌を仕込みます。いつもお世話になっている有機農家のハマタハタさんに大豆と麹をわけてもらい、たっぷり一年分を作ります。
仕込みさえしてしまえば、あとは待つだけ。
手前味噌の美味しさは格別!
その他では、昔ながらの製法で作られた豆味噌や白味噌も常備してあり、お料理やその日の気分や体調によって、使い分けています。
発酵食品は免疫力を高めると言われています。美味しくって身体にも良いなんて嬉しいですね。
忘れて、待ってる、くらしまわりのお話しでした。
【編集部よりお知らせ】
「くらしまわりの台所」は毎回、プロ動画製作者の澤井理恵さんが撮影・編集をしています。
今回のような親子撮影は、のりちゃんにとっても一生の思い出になりました。
八ヶ岳で暮らしを楽しむみなさん!
お子さんとのかけがえのない今だけの瞬間を残しませんか?!
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