帰国後、すこしずつ活動をスタート。
作品展示・販売の他、刺繍の講師も務める。
2018年に横浜から下諏訪へ移住
現在、地域おこし協力隊として活動しつつ、教室OPENに向け準備中。
デンマークでの留学生活を終え、半年ぶりに日本へ帰国。
帰ってきてから1年間ぐらいは、「この先どうしよう・・・何をしよう。」と思いつつ、北海道に働きに行ったり、
地元でアルバイトをしながら、いろいろと模索してました。
好きなことはあるけど、それがどう仕事に繋がっていくのか分からない。
何から始めれば良いのか分からない。
そんなことを思いながら、何も出来ずに毎日が過ぎていきました。
動き出すきっかけになったのは、鎌倉にある大好きな手芸屋さんでスタッフの募集があったときです。
「働きたい!!!」
思い切ってお店に問い合わせて、面接をし、ありがたいことに働かせてもらうことになりました!
それまで働いていた職場を辞め、ついに憧れのお店で働けるなんてー!!
この転職をきっかけに、興味のあることは、とりあえずやってみようと決めました。
やりたいことを紙に書いて、出来そうなことから少しずつ。
ずっと通ってみたかった刺繍教室に通ったり、
デンマークで一緒だった日本人メンバーと作品展示もやりました。
半年ぐらい経った頃、通い始めた刺繍教室の先生から、
「今度新しい教室を開設するんだけど、講師やってみない?」
と、お誘いをいただきました。
今まで講師の経験なんてないし、教えられる自信ないし、私で良いのかな・・・
いろいろ悩みましたが、先生からの後押しもあり、とにかくやってみることに。
毎回、やるものを決めてキットを作っていたのですが、
「これを刺繍してみたいです。」という個々の希望に対しても、対応するようにしていました。
デンマークの学校で、いつも先生が「あなたのやりたいものをやりなさい。」と言ってくれていたように、
私も、生徒さんの「やってみたい」という気持ちを大事にするようにしていました。
このことに関しては私の刺繍の先生も同じ考えだったので、ご理解いただいて自由にやらせてもらってたことに、本当に感謝です!
初めてのことだったので、もちろん不安もあったし、慣れない事も多くありました。
でもそれより、刺繍をしてみたいという人たちに、私でも役立てることがあるんだと実感できたことが、とっても嬉しかったです!!
もっと教える仕事をやりたいなと思うようになって、働いていた手芸屋さんでも
「将来、教室やりたいなー」と、話すようになっていました。
そしたら店長からなんと
「来月から、教室の講師やって。もう決まったから。よろしくー!」
と、突然言われ!!
その手芸店でも教室を開催していて、その講師をやってほしいと。
返答する余地もなく・・・笑。
やりたいことを言葉に出してまわりに言うって大事だなー!
2つの教室を担当するようになって、
自分の教室か、デンマークの学校(フォルケホイスコーレ)みたいな場所を作りたいな!
どんな形でかはわからないけど、誰かにとってのきっかけが作れればいいな!
と、徐々に明確に見えてくるようになりました。
やるとしたらどこがいいかなー
通っていた学校のあった小さな町 Skalsみたいな場所がいいなー
地方に移住してそこでやるのもいいなー
と、この時初めて地方への移住を考え始めました。
ぼんやりと、夢のような感じでしたが・・・
北欧ではないのですが、トランシルヴァニア地方の「イーラーショシュ」という伝統刺繍でバッグを作りました。
生地一面にぎっしりと刺繍をするのが特徴で、ボタンホールを手縫いでやるときに使う技法で、刺繍していきます。
力強くて、その土地に暮らす人たちの生活や文化を身近に感じるとても魅力的な刺繍です。