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こんにちは。
さ、さ、寒くなってきましたね。そして「長雨ざますね~?」←また出た、スネオのママの口調でどうぞ。
ヨガクラス、YOGA FLOWでは気候の許す限り、外ヨガを開催しておりました。いよいよ寒くなったので、今年はもうおしまいです。
標高1400メートルの芝生や牧場を会場に、八ヶ岳の空気を気持ちよ~く吸って、吐いて、、、の繰り返し。それだけでとっても贅沢な時間でした。また温かくなったら開催しますよ~!是非クラス日程をご確認下さいね。
さて、今回はいよいよ核心に迫ります。瞑想の。前号までで、身体を整えて、瞑想についての簡単な紹介をしました。今回は「更に詳しい、更に楽しい瞑想の方法」そして「瞑想の効果」を紹介します。
楽しく瞑想する
瞑想には間違った方法というものはありません。また、「これでないといけない」というものでもありません。ある程度のガイドライン(前号での瞑想の解説)が理解でき、実践できれば、自分なりの快適な方法をアレンジして結構です。なぜなら、瞑想は「私的な探求」だからです。「私が幸せに感じる」瞑想であれば、シャバアーサナ(屍のポーズ)のように、横たわって行っても、全くかまいません。
『ただ「ぽかんと座る」だけでは意識があちこちに飛んでしまい、収拾がつかない!』という方には、前もってイメージするものを限定しておく方法がおススメです。
好きなものをイメージする方法(イメージ法)
心の中に風景を描く方法です。思い描くのは、好きな場所、風景、好きなアートや色、シンボル、信仰している対象、タロットカード、なんでも構いません。
自分が興味ある対象を選んで、瞑想中に繰り返し意識をそこに戻し、集中させてみるといいでしょう。あくまでも気楽に、そして遊び心を忘れずに。
いくつかの練習方法をお伝えします。
例1. 花をイメージ
目を閉じて、いろいろな種類の(あるいは好きな)花が咲く芝生や庭をイメージします。そして、ひとつの花にゆっくりと意識を集中していきます。花の色をはっきりと思い描いたり、花びらの質感、その香り、形など、様々な性質を想像します。
例2. 青空の八ヶ岳をイメージ
穏やかに晴れた空の下に座っていることをイメージ。気持ちのよい風が腕や顔を撫でていきます。温かい風に吹かれて、フワフワした雲が流れていきます。芝生は見渡す限り続いていて、向こうで草を食む子羊が見えます。晴れた空の下には八ヶ岳がそびえていて、稜線をくっきりと表しています。はだしの指に触れる柔らかい芝生の触感を感じてみます。顔にも手にも、暖かく陽が当たっています。清涼な八ヶ岳から吹き降ろす、明るいエネルギーを含んだ、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みましょう。
イメージを使った瞑想を終える時は、自分の身体を意識して、徐々に現実世界に戻るようにします。自分の呼吸の音を聞き、息を吸うたびに次第に身体を目覚めさせるようにしましょう。身体も心も準備が整ったら、ゆっくりと目を開けます。
「背中を真っ直ぐにする」姿勢の意味するもの
背骨には「クンダリーニ(Kundalini, कुण्डलिनी, kuṇḍalinī)※1.」という、全ての人が本来持っている無限のエネルギーを司る蛇(龍とも言われる)が宿っていて、普段は尾てい骨辺りで眠っている、と云われています。クンダリーニとは、サンスクリット語で「とぐろを巻くもの」という意味があります。
普段は眠っているこのクンダリーニのエネルギーは、人の波動がある一定領域に達すると活動し始めると考えられています。そして活性すると、この蛇(または龍)は、背骨に沿って頭頂のサハスラーラ・チャクラまで螺旋状に上昇します。
このエネルギーの通り道を、背骨と考えていることと、「瞑想の際は背骨を真っ直ぐにしておく」というひとつの姿勢を勧めていることとは、無関係ではなさそうです。
(前述したとおり、必ずしもこの姿勢でなければいけない、というものではありません。)
瞑想の効果
日常的に瞑想をしている人が近くにいたら、是非その効果を聞いてみましょう!人それぞれに体感している効果は違うかも知れません。私自身が体験している効果は以下のとおりです。
- なによりもまず、心が穏やかになる。気持ちが落ち着く。
- 感情に左右されることが減る→自分自身を少し引いて見られるようになる。
- 集中しやすくなる→集中したいときにすっと集中出来るようになる。
- 周りの事がよく見えるようになる。
他にも以下のようなメリットがあるとされています。
- 憂鬱や不安な気持ちを癒し、ポジティブに考えられるようになる。
- 一旦立ち止まり、冷静に物事を捉えられるようになる。
- 免疫力が上がる。※2
、、、とまあ、何といい事尽くしの瞑想!これから深まる秋、そして始まる長い冬。構えず、楽しく瞑想をしてみてはいかがでしょうか?
最後に、瞑想の醍醐味を、そして静寂の豊かさを示してくれている一編の詩をお贈りします。
静寂を感じなさい。
静寂を聞きなさい。
静寂を味わいなさい。
静寂はあなたの魂の音楽です。
-スワミ・ヴィシュヌデーヴァナンダ (シヴァナンダ・ヨーガの創設者)
※1.Wikipediaより転記
※2.呼吸に意識をおき、吐く息と吸う息を長く(=呼吸の数を減らす)、そして同じ長さにすること(調息)は自律神経を整える効果があります。また、自分を客観的に見られることで、食生活や心身によくない習慣などに気づきやすく、修正しやすい環境を作る事で得られる効果でもあります。
参考文献
「スワミ・シヴァナンダの瞑想をきわめる」産調出版
「ヨーガバイブル」 クリスティーナ・ブラウン著・産調出版
「アーユルヴェーダ」ゴビ・ウォリアー他共著・産調出版
「智慧の扉 こころを整えるブッダの教え」アルボムッレ・スマナサーラ著・角川学芸出版
11月には森のオフィスにてヨガとアロマセラピーのコラボレッスンを行います!今回はセルフマッサージ。身体をヨガで温めて、セルフマッサージで更に整えていきましょう。この機会に体験してみては?