こんにちは、藤森朋子です。
いよいよ雪が降り始め、ピンと張りつめた空気に白い八ヶ岳が青空にくっきりと美しく浮き上がります。夕焼けにピンクに染まる八ヶ岳が泣きそうになるほど好きです。ですが、この冬がやってくると、八ヶ岳からの吹きおろしの冷気と標高などによる乾燥で風邪をひきやすくなりますね。
外気から守る冷え対策~服装編
寒さに力が入り、首すくめてしまうので、肩こりがひどくなる方もいますね。首、鎖骨周りは冷えないように、帽子、マフラーやネックウォーマーをお出かけの時には忘れずに。足元は、靴下はもちろんですが、お家では裸足が好きという方も、レッグウォーマーしましょう。
お腹は腹巻!今は薄手のものもあるので、ぜひ試してみてくださいね。授乳中の人は、胸を出すときにお腹が冷えてしまうので、必須です。下半身が冷える人は、毛糸のパンツもおススメ。これらの服装では、外気温から守る場合です。内側から冷えている人が多いので、これからお伝えすることを実践してから守りましょう。
風邪の効能
年末、お部屋の大掃除をしていますか?知らず知らずに溜まっていく要らないものや汚れ。身体にも溜まってしまった疲れがありませんか?
整体的には、風邪は治すのではなくて、しっかりと経過させるもの。熱がでて、汗をしっかりと出していくことで、身体の大掃除ができてバランスが整い、スッキリとします。身体は賢いので、風邪をひいて重心のバランスを整えていきます。え?風邪はひいちゃいけないんじゃないの?辛いから解熱剤使ったほうがいいんじゃないの?冷やしたほうがいいんじゃないの?って思われるかもしれません。
身体は、熱をだして菌やウイルスと戦ってくれています。戦っているのに熱を下げてしまったら、また菌、ウイルスが優勢になり、熱が出ての繰り返し。なかなか治らない‥なんて経験はないでしょうか?熱が出た時の苦痛を和らげながら、スッキリと経過させるために助けになる方法をお伝えします。
足湯と脚湯の効能
風邪をひきそうだな、ひいてしまったという時には、まずは、足湯!諏訪湖畔、下諏訪、諏訪大社前にもあり、お馴染みですよね。浸かると赤い靴下をはいたかのようになり、足だけなのに、身体全身が温まるのを感じたことがあると思います。
冷え性改善、病気や様々な痛み緩和、妊婦さんのおなかの張りもなくなったり、逆子だって治っちゃうくらい威力があるんです。簡単なのにおススメしてもなかなか実践していただけないのが残念なところ(泣)お風呂に浸かっていても翌朝には足先がとても冷えている方は多いのではないでしょうか?
私自身はゆっくり座って、湯を足しながらボーっとするのも好きですが、時間がない時は洗面所や台所の水回りで簡単に洗面器にお湯を入れて浸かってしまいます。ちょっとドライヤーをかけながら、ちょっと食器を洗いながら、熱い湯に足をつけて温めて体調を整えています。これから氷点下の気温が続く八ヶ岳の麓にピッタリの温浴です。
のどの痛み、咳の風邪に足湯
足首、くるぶしまで浸かる足湯は、呼吸器、泌尿器に関わり、のど、耳、鼻の不調に効果的。
洗面器にお湯を張ります。温度は熱い!って感じる程度(個人差がありますので温度は書きませんが、一般的に入浴するときよりは2~3℃上くらい。)足をくるぶしまで入れて5~6分ほど浸かります。お湯の温度が下がってきたら、時々お湯を足してくださいね。
足の色を見てみてください。左右差があると思います。赤くなっていない足をもう一度2分間ほど湯につけます。終わったら、しっかりと拭き、指と指の間、指を軽く押してみてくださいね。そのあとは、水を飲みます。(お茶でなく、水です)
胃腸の不調や月経痛予防に脚湯
膝まで浸かる脚湯は、消化器系の嘔吐、下痢などの症状の風邪に効果的。三陰交や足の三里も温まりますので婦人科系トラブルの予防にもなりますし、腎臓系も温まります6~8分くらい温まるといいです。
写真では、膝下になってしまっていますが、膝まで浸かると有効なので、湯船に湯をはり、淵に腰掛けて膝まで入れたり、これから貯める湯船に浅く湯を張り、膝立ちになり浸かります。私はバケツが軽くて運びやすいように、妊婦さんが足を広げて浸かれるように二つに分けていますが、一つの深いバケツで大丈夫です。このあとも水飲んでね。潤いが大事です。
ゆず湯や柑橘系の精油のバスオイル
足湯、脚湯、全身浴の効果を上げてくれるのは、果皮のリモネンという成分。
血管を広げて血行を促進してくれますし、温まったあとも持続させてくれるので湯冷めを防ぎます。アロマテラピーでは柑橘系の精油をはちみつや植物油に混ぜて入れると乾燥した肌も潤います。あかぎれやひびにも効果的。冬至に入るゆず湯は理に適っています。
冬至に湯治して、元気に年越しをしましょう(笑)